第7話 まぁここは確認しなきゃね

朝日が昇る。朝焼けの光が目に染みる。冷たい空気が鼻から通り抜けていく。まぁ森なんだけどね。


俺は何をしているかと言われれば裸になっていた。

違うよ? 何を勘違いしているか分からないけども違うよ?

ちゃんとした実験さ。あと確認。まぁ、風呂で見たからわかってるけど息子はない。胸はcぐらいありそう。大きいな。

自分の胸だと揉みたいとも思わんな。

んで体は小学生位か。あと鏡が確かここに、、、ゴソゴソ。


おおー! まじの美少女だな俺。髪は金髪の挑発で腰ぐらいまで届いている。目は大きく鼻は小さいな。声は少し高い。

んで問題はこの服よ。下着はいいとして、いや!良くないけどね!

このフリフリのスカート、上のガチガチの鎧と合わさって風邪ひくわ。スカートもスースーして落ち着かないし、はぁ、スボンが恋しい。


「ご主人様、時間になりましたよ」


うぉっと! シロが迎えに来てくれたが頼むノックしてくれ。って、ちょっと待て!! 開けようとしていないか君!


「うわぁぁぁ!!」


「ご主人様! どうしました? 開けますよ?」


ダメダメダメ、裸体がいるそこには!まだ原石がいる。直ぐに出るから外で待っててぇー!!!





昨日の予定通り、今日を使ってスプラッタ王国に行く。

行き3時間帰り1時間の合計4時間と王国滞在時間3時間というキツキツスケジュールだ。

時間が惜しいので早朝から行くことにした。シロのお見送りを済ませ出発する。

2人・・とも準備満タンだ。



「行きましょう頭!」


「準備はOK!」


よし行くぞ!ナイフ!ユーロ!・・・・・・ん?なんでいるの?君。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


森の中を歩く。結構広大な森だ。ナイフたちもこの森の全貌は知らないらしい。ただスプラッタ王国に行くには難所が1つ有りそこを突破しなければならないと。


「うぉ! 虫だ! これがジャングル!! そして緑や! おい!? 私を置いてどこに行く! ムシザブロー!!」


ずっと緑だし、その虫はお前の声で逃げていったよ。

願望は叶わず今日もこのテンションだった。心無しか髪が青から水色になっている気がする。明るくなったから?グラデーションスタイルなんだね。


ナイフが近づいてきた。


「頭。決定には従いますが、スプラッタ王国に行くのはオススメできないですよ? あそこは普通に腐ってますから」


だからだよ。だからこそ行かなくちゃいけない。

飼い主に届けないと。


「ナイフ。あなたがその国にいた時はまだ王女はユーロでしたか?」


「あー。俺その時あまりよく覚えてないんですよね」


「覚えていない?」


「ええ。俺が生まれた時は確かにユーロさんが女王のご士族として生まれたのを知っているのですが。どこで女王になってどこで変わったのかイマイチというか。

てか、当事者いるんですから聞いてみたらいいじゃないですか」


俺にそんなデリカシーがないことを聞けと?こういうのは話したくなったら話させるってのがセオリー─────



「うん!? 私が女王だった時? あったねー!そんな時も」



───────あのさ。・・・・・・うんもういいや。続けて


「私は確かに女王をやっていたよ。ただねいきなり私は国王の娘じゃない! って言い出してさ!」


重いな。パウンドケーキぐらい重い。笑いながら話すやつじゃないのよ。


「それから裁判で死霊魔術をかけられて外に放り出されたって訳ちょ。んでもさ。その影響か死霊魔術を使えるようになってwin-winだよ!!」


どこかだ。win-winでは無いだろ。

だが、随分とシンプルだな。もうちょい陰謀があるかと思ったが、まあ、考えすぎだったか?子供じゃないから追放は異世界じゃよくあるイメージだけどもな。まぁ、死霊魔術をかける意味がわからないけど。



【パンパカパーン!! またまた神チャンネルです!!】


うるさいのがまた来た。暇かよ。てか神殿に行かないと話せないんじゃないの?


【あれは貴方から接続する場合です。私の場合はどこから何時でも接続できます!! ビア〇カちゃんも救ったのでね。バーバ〇ちゃん尊いですね。】


もう次のシリーズやってるし。そういえば聞きたいことがある。いい?


【何でしょう?】


俺が人と話す時一人称が私で敬語しか喋れないのは君のせい?


【返事がない。ただのしかばねのようだ。(ドラ〇エ風)】



ザオ〇ク!!!(ド〇クエ6の思いっきりネタバレ)


【ごめんなさい!言います、言いますから、ネタバレだけは!・・・・・・そうですね。私が設定を弄りました】


設定? 俺が話せないのはただの、魔術的ななんかだと思ってたけど公式がやっていたのか。何故?



【言わなきゃいけないですか?】


ザオ!


【えーっとですね!貴方をロリに変えた事は私にも少し罪悪感があるんですよ。そして、そうなったからには私は責任を取らなくちゃいけないと思うんです。

だから弄りました。これで満足ですか?】


このフリフリの鎧も下着もお前の仕業か。

なるほどね。それで責任を取ったつもりだと。そんなものでこの俺の息子を失った気持ちを埋めろと?


【なにが言いたいんです?】


少しの間ナビゲートしてよ。神なんだからそれぐらい出来るでしょ?神を名乗っているのならさ。


【ええー。めんどいなぁー】


ザオ〇クかぁ。


【分かりました。用が出来たら神って呼べば応答します。サービスですよ。神は忙しいんですからね】



まぁ、確かに神なんだから仕事はいっぱいあるよな。悪い事したかな。



【うぉ!メタル〇ライム!!】⠀


あっこいつ暇だわ。ドラ〇エしかやってないわ。殴っていいんじゃないかな?1発ぐらいさ。



「クスッチ、何黙ってんのー! 不貞腐れてんのか? おらおらー! 抱っこしてあげるよぉー!」



耳に大音響が響く。

あー、耳が痛い、耳もとで爆発した、てか抱き上げるな。恥ずかしいから!


「ユーロ! やめてください! 私は子供ではありません。下ろしてください!」


本当はもっと汚い言葉使ってるのよ? それが自動変換で口から出てるんだよな。めんどい体だよ。


【イェイ!☆】


静かなやつはいないのかここには。っと!ナイフがいきなり止まった。止まるなら言ってくれ。顔ぶつけた。


「着きました。ここがエッグケイブです」


俺たちは直線的にスプラッタ王国に行ける訳では無い。その前にでかい障壁がある。それを突破しなければいけない。

それがこの洞窟だ。わかりやすいだろう?直訳すると卵の洞窟。可愛い名前とは裏腹に全く可愛くないけどね。



【メタル〇ライムってなんでこんなに硬いんですかね?】



黙っててくんないかな? ちょっと。あと全体攻撃で行くといいよ。

洞窟は比較的小さく日本のトンネルぐらいの大きさだ。近づくと涼しい風がこちらに吹いてきた。

ここを突破しないと始まらない。であれば行くしかない

。だが、その前に、、、


ちょっとお花畑に行ってくるわ。


【カメラ要ります?】⠀


神様お願いします。あの神のセーブデータぶっ壊してください。

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