ハーフアップvs髪おろす

「ふむ、これはーーー」


江戸っ子「なんじゃこれ。ハーフアップ?オラ英語わからんのだべ」


「いや英語20点の俺でもわかるってことはーーー」


「地味に現実味あって草生えますわ」


「なっ、ナナナ、何言ってんだよ、ネタだよ、ネタ」(汗)


江戸っ子「最近人の心がたまに見えるようになったべ。『本当は13点だぜ⭐︎』って見えるべ」


「草っ‼︎これは草ですわっ!おーほっほっほほ!!!」(wwwwww)


「くそっ、議論に戻るぞ」


江戸っ子「珍しく真面目だべ」


「ほっといてやってくださいな」


「ーーーごほん。は、ハーフアップっていうのはな、横髪を後ろで結ぶことだ!」


江戸っ子「なるほどだべ。ならオラはおろす派だべ」


「おっ、たまには気が合うな、江戸っ子!」


「おほん!」


「あ、悪役令嬢ハーフアップだった」


江戸っ子「どっからチェンソーが出てきたんだべ⁉︎」


「八つ切りにして差し上げましょう……!」


「落ち着け‼︎八つ切りにする前にお前の考えを聞かせろ」


「良いですわ。……けど、またいつもみたいにメチャクチャにされるだけでは?」


「ガハハ!そういう時の江戸っ子なんだぜ。頼んだぞ」


江戸っ子「オラが優秀ってことだべな!一緒に悪役令嬢を脇役まで落とそうだべ!」


「くっ!なんと卑劣な!」


「なら、やっぱり最初は俺から行かせてもらう!まずな、さらさらだ!クラスの女子の髪を撫でたーーー」


江戸っ子&悪役令嬢「「きめぇ」」


「引くなよ!正直に打ち明けたっていうのに!」


江戸っ子「正直なところがまたあれだべ」


「今全世界の女性を敵に回しましたわね。嗚咽が出るわ。オロオロ」


「これまでの流れから悪役令嬢はなんかわかるけど、江戸っ子!仲間だろぉ?」


江戸っ子「さっきの仲間は今の敵だべ。生理的に嫌なのと仲間なんてめちゃ嫌だべ。現代男子なんて髪下ろす好きの風上にも置けないべ」


「俺、なんか嫌われた……?」


「おほん、ハーフアップの良さその1!お洒落してる感がして可愛い!」


江戸っ子「ナルシストって言うんだべか、そういうの」


「おっ、江戸っ子大正解」


「……。その2、清楚!」


「ロングも清楚だろ」


「……昔もこんな光景を見たような。その3‼︎耳元の髪がなくなって安全!」


江戸っ子&現代男子「「それはない」」


「なんですと⁉︎いや、髪があるとフードみたいになるでしょう⁉︎」


「そうかもしれないけど、それはおろしてもハーフアップでも変わらないだろ……」


「ぎくっ」


江戸っ子「オラ、初めて効果を口に出す人見たべ」


「うっさいわ!江戸っ子だけには負けたくないの!(現代男子はもはや敵ではない)反論してみなさい!」


「ん?なんか()でなんか……?」


江戸っ子「その喧嘩受けてたつべ!まず、お洒落している感じっていうのは、あくまで悪役令嬢の感覚だべ。オラとしてはさらっさらの髪を下ろしている方が頑張って髪の手入れしてんだなって好感が湧くべ!」


「あ、あの、江戸っ子……?」


「次に、清楚って、髪下ろしている方がよっぽど清楚だべ。だって、ハーフアップって髪ゴムつけないといけないんだべ。つまり、キラキラのゴムでもできないことないってことだべ。そうやって考えていくと、完全に、髪を下ろしておいた方が清楚だべ。最後に、髪がフードってなんだべか。いやこれは無理あるべ、悪役令嬢もバカが伝染したってことだと……」


「「こいつが1番きめぇ」」

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悪役令嬢と現代男子が議論する。コメントで議題を待ってます。 いなずま。 @rakki-7

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