1985vs2023

「現代男子、これなんの数字で?」


「知るか」


江戸っ子「阪神タイガーズが優勝した年、だそうだべ」


「ああ、なるほど。2022に転生したんで知りませんでしたわ」


「てか江戸っ子、なんでお前仕切ってんだよ。それ俺がしたかったポジションだし」


「いやわたくしのポジションでしたけど」


「ーーーふん。まあいい。俺は1985年である!」


「いやわたくし異世界の身なんですけど。2023で」


江戸っ子「阪神タイガーズってなんだ?」


「強い野球チームだよ」


江戸っ子「野球?」


「江戸に野球ってないのか?」


「「「……。知らんわな」」」


江戸っ子「オラ知らんから、進行役やるんだべ」


「よろ」


江戸っ子「まずは、1985年阪神派の現代男子、お願いするべ」


「ん、ああ。古きは良きみたいな言葉あるだろ?そのままだよ。古いのには古いなりのロマンがあるんだよ。以上」


「以上……短っ」(www笑いを堪える悪役令嬢)


江戸っ子「じゃあ次、2023年阪神派の悪役令嬢」


「ええ。古きは良きみたいなの言ってましたが、今も良きですわ。それに、VARが導入されたことにより、不正なプレーは減りましたし。何より、進化しているはずですわ。今の方が強いに決まっているでしょう」


「分からんぞ。昔が圧倒的だったのかもしれない」


「とにかくわたくし達は真面目ということですわ」


「賛成だ。よし、珍しく意見もまとまったことだし、今日は解散にしよう。俺家でゲームするから」


「わたくしもティータイムですわ」


江戸っ子「何を言っているんだべ」


「「オメェこそ何言ってんだよ。早く家帰らせろよ」」


「マジで思うんだけど、最近悪役令嬢が俺化してきたよな……」


江戸っ子「そんなことはどうでもいいべ」


「いや、超重要ですわ」


江戸っ子「それより、そんな雑談ばっかじゃ、議題提供していただいた方に迷惑だと思うんだべ!」


「江戸っ子って、意外と情に熱そうだな」


「しかし、そんなそんな。ここは真面目で話し合う場ではありませんのよ」(キッパリ)


「キッパリいうなって」


江戸っ子「オラオラオラオラぁぁぁぁ!しばいてやるデェ」


「逃げろ〜!」

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