サッカーvs野球

「はん。今回もまた別れるんだろうから、いいぜ。かかってこい!」


「前回一回論破したからって……。頭がお花畑の人って、ほんとにいるんですわね」


「……無視!俺は今回野球だ」


「なんて純粋な男子だこと。ウフフフデスワ」


「棒読みやめろ。で、お前はサッカーだろ」


「イエスですわ」


「俺はなァ、あの暑苦しい感じが好きなんだよ!青春だぁ‼」


「わたくしは……大好きって程でもありませんけど、ルールが分かりやすくて、結構みんな出来るのですきですわ。まあ現代男子、暑苦しい、青春青春言ってますけど、どうせファイト―っていってるチアがお目当てでしょう」


「な、なぜそれを……」


「現代男子って最近中二病化してますわよね」


「ああ?そんなやつに野球はできないだと?」


「そこまで言ってませんけど」


「くっ」


(やべぇですわ)


「あん?」


「ついに心が読めるようになったのですか?可哀そう」


「可哀そう?なんでだよ。好きな子が俺のことどう思ってるか分かるじゃん。あと親友も見極められる」


「チッチッチ。そんなの見えたら負の感情がどっどっどって来て、現代男子がさらに中二病化しますわ」


「……。お前って俺のせいで語彙力下がった?」


「はん?」


「はいお題に戻りまーす」


「ちっ。でも、やはりルールが簡単という点は大事では?」


「でも難しいルールのほうが入り組んでてそれはそれで楽しいっしょ」


「日本のサッカーは伸びしろがあって非常に楽しいですわ」


「海外で日本人野球選手が活躍してると嬉しいだろうが」


「……」


「……」


「あれ、今。わたくし達、真面目に議論できるようになったのでは……?」


「ああ……ああ‼そうだな、悪役令嬢!今日から俺らは『真面目』だ……!」


「ああ『真面目』……。なんて素晴らしい響きでしょう‼」


「―――はい?」


「―――うん?」


「「そういえば結論出てないわ(いませんわ)」」


「ていうことは」


「『馬鹿』卒業には100年早いぜ……」


「ぴえん超えてぱおん」


「草」(笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る