漫画本vsラノベ

「現代男子。作者は確実にわたくしたちの意見を分けるつもりですわ」


「前からわかりきっちゃいたが、今回はかなり醜い戦いになりそうだ……。そして、もちろん、漫画本だ‼」


「言うまでもなく、わたくしはラノベですわ」


「やっぱ闇を感じるな」


「YESですわ」


「クっ」


「どうしたんですの」


「いま考えると恥ずかしいくなったんだ……。ラノベが好きって、文学の才能の塊だろ。マンガ好きは一体何なんだ……?」


「そんなことありませんわ。マンガが好きならば、イラストの天才かもしれませんわよ」


「珍しいパターンだな。両者、相手の方を支持する」


「しかし、頭がよさそうなのはやはりラノベ好きかしら」


「俺が言った傍から言うのやめてくれる?まあ、俺も自分が好きな方を支持したいが……」


「―――やはり、細かい描写をするには小説が一番ですわ。映画化されるのも小説が多いイメージですし、イラストもラノベでこそ輝くものがあるかもしれませんわ……」


「うわ、一人で考察始めてるわ。でもな、イラストの線で言ったら漫画だろ。だってさ、あんなん努力の塊だろ。ほぼほぼ一人で物語もイラストも考えてんだろ?」


「まあ納得ですわ。しかし、棒人間漫画しか描けない現代男子からよく出たものですね。その言葉」パラリ(紙をつまみ上げる音)


「うおおおおおおおおっ⁉なんでお前が持って……⁉黒歴史返せヤァァァァァ‼」


「黒歴史www」


「おい作者、wwwってなんだよ。くっそ」


「やはりわたくしが勝てるように設定された小説。おほほほほほ」


「ふん。皆のものぉ‼漫画本に一票―――‼」


「ラノベといえばっ♪薬屋のひとり○○♪」


「キッ、こざかしい奴……大人気小説を出しやがった」


「ふっふふ。そ・れ・に♪ここはカ・ク・ヨ・ム♪ラノベ派多数♪」


「うざⅰ……」


「ただなぁ‼ヒロ〇カ‼ワン〇ース‼マ〇シュル‼こっちにはアニメ化された漫画が付いてんだよォ」


「チッ」


「舌打ちだぜ。ようやく俺も悪役令嬢から舌打ちを出せるようになったんか……」


「うう。可愛い美少女を踏み台にして輝きやがって……」


「悪役令嬢サン?言葉が怖いですわヨ?お~ほっほほほっほ‼」(ついに俺、勝てたんじゃね?)

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