ダンジョン生徒会に呼び出しをくらう(ハーレムは校則違反です!

「1年D組、大葉湊くんで間違いないですね?」

「はい。そうです」


 生徒会室に呼び出された俺。


 空気は、かなり良くないようだ……


「あたしはダンジョン生徒会長、有栖川アイリです。今日、呼び出された理由はわかりますね?」

「えーと、わかりません」

「とぼけないでくださいっ!」


 風紀委員の大西アカネが叫ぶ。


「大葉くんは教室でハーレムを作りました……しかも【奴隷ハーレム】をっ!」

「大西さんは、その現場を見たのですね?」

「はい! たしかに大葉くんが、女の子の胸に顔を埋めていました」

「風紀委員が見たのなら、間違いなさそうですね」


 おいおい。


 勝手によくわらかん方向に、話が進んでいるが。


「大葉くん、学校で【奴隷ハーレム】をつくることは許されません。今すぐハーレムを解散しないと【退学】してもらいます」


 アイリが、俺に宣告する。


 ハーレムは、工作員から身を守るために必要。


 もちろん、本当の理由は言えず。


 ——仕方ないな。


「わかったよ。ハーレムは解散する」

「わかればよろしい——」


 ガラガラっ!


「「「「ハーレムは解散しませんっ!」」」」


 四人の自称奴隷たちが、凸してきて。


 ……終わった。



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