ハーレムはいけないと思いますっ!

「いくら人気配信者でも、学園でハーレムを作るのは良くないと思います!」


 風紀委員の大西アカネ。


 亜麻色のツインテールと、ぱっちりした瞳。


 風紀委員の腕章が目立つ。


 学園とダンジョンの風紀を守るのが仕事だ。


「……本当にごめん。すぐに解散するから——」

「「「「絶対、ご主人様から離れませんっ!」」」」


 4人の(自称)奴隷が、俺にぴったりくっつく。


 4つの(巨大な)おっぱいに、ぎゅうぎゅう押されて。


 く、苦しいっ……


「大葉くん……学園の風紀を乱せば、ダンジョン生徒会が黙って——」


 ぎしゃあああああぁぁあああ!!


「これは……ドラゴンの咆哮⁉︎」


 教室の窓から外を見ると、


 校庭に、


「ホワイトドラゴン⁈」


 白い身体。


 デカさは体育館と同じくらい。


 背中の羽根が、バサバサうるさい。


 ……神話級モンスターだ。


「みなさん、大丈夫ですか?」


 宮下さんが来る。


「宮下さん……いや、宮下先生。とりあえずみんな無事です」

「あたしがみんなを避難させるわ! 大葉くんはドラゴンをお願いしますっ!」


 どうして学園に神話級モンスターが……?


 今、それは置いておいて。


 あの化け物を倒さないと……!


「アイテムボックス、アクティベート!」


 【神剣デュランダル】を取り出す。


「ホワイトドラゴンは聖属性だ……ならば」

 

 俺はデュランダルを天に掲げる。


「…………デュランダル、魔剣モード」

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