ハニトラ対策に奴隷女子が必要です(それ、ただのハーレムです

「もうひとつ大葉様にお伝えすることがあります」

「え……?」


 なんだか、嫌な予感がする。


「大葉様の奴隷たちを、学園に入学させます」

「な、なんで……?」

「ハニートラップ対策です」

「はあ?」

「転生者とは言え、肉体は思春期の男子高校生。敵国のハニートラップにうっかりハマって、拉致される危険があります。奴隷たちが側にいれば安全です」

「意味がわからん」

「ダンジョン大臣の命令です。学園では奴隷と行動してください」

「普通に嫌なんですけど……」


 奴隷と過ごす学園生活。


 絶対、おかしい——


 ★


「「「「ご主人様! 授業お疲れさまですっ♡」」」」


 休み時間。


 (自称)奴隷の女の子——エリン、レギーナ、アリシア、ユキが、クラスメイトになった。


 で、授業が終わるごとに毎回。


「「「「ご主人様! 肩をお揉みしますっ♡」」」」


 肩揉みをしてくれる。


【ハーレムじゃん】

【羨ましすぎるだろ】

【あたしもハーレムに入りたい♡】


 当然、クラスメイトたちがざわつく。


 宮下さん曰く、あえて目立ちまくることで、スパイが手を出せないようにしているらしい。


 本当に効果あるのか……これ。


 と思っていたら。


「大葉くんっ! ハーレムはいけないと思いますっ!」


 風紀委員がやって来て——

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