『東京駅広場に突如出現したゲート……危険なモンスターが多数ダンジョンから出てきて、街を破壊しました』

　女性キャスターがニュースを伝える。

「「「「ご主人様！　カッコいいです♡」」」」

「アリオス、なかなかやるじゃない」

「湊様……もっと好きなってしまいます////」

『今回、東京を救ったヒーローは、渋谷探索者高校の大葉湊くんです』

　俺の配信用チャンネルがテレビに映る。

『目撃者のインタビューです』

【一瞬でボス級モンスターが消滅して……何が起こったかわからなかった】

【大葉さんがあたしを助けてくれました。本当に感謝していますっ！】

【命の恩人ですっ……！　チャンネル登録しますっ！】

　俺はスマホで配信用チャンネルを開いた。

　チャンネル登録者数が、300万人から600万に爆伸びしている。

　つぶやきアプリYも、フォローとリツイートの通知が【99999】にカンスト……

【湊様強すぎワロタwww】

【ガチの英雄やん】

【抱いてほしいです♡】

　ニュース記事のコメント欄も、追いきれないほど早く流れている。

『湊くん！　テレビ出演のオファーが来まくっているわ！　早く事務所に来て！』

　事務所の社長からメッセージが来ていた。

「大葉様……少しいいですか？」

　宮下さんが俺に耳打ちする。

「なんですか？」

「実は……日本政府の高官たちが、大葉様に挨拶したいそうで……」

「マジか」

「ゲート閉じてくれたお礼がしたいと」

　なんかややこしいことになってきた……

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