魔力を回復するたった一つの方法は、勇者とアレすること

「ヴェラ、なんか悪いもんでも食ったのか?」

「違う! あたしと【一戦】交えろと言っているの!」


 誤魔化そうとしたけどダメみたいだ。


 宮下さんと桜井司令官は、唖然としている。


「おい、なんでそうなる……?」

「魔力のためよ。勇者のアリオスと交われば、魔力を回復できるから」

「なんだ、そういうことか」

「OKってことね。じゃあ、今すぐ熱い初夜を過ごしに2人だけの【しとね】を共に……」

「断る」

「そ、即答⁉︎ なんでよっ! 10歳のいたいけな少女が🔞したいって言ってるのよ! 男らしくシなさい!」

「悪いけど、俺はヴェラを【そういう対象】として見れない」

「う、嘘でしょ……あたしはレベル52323よ。人間のメスを遥かに凌駕すら力があるのに。嘘だと言って」

「いや、世界の真実だ」

「……なによ。アリオス。あんなに何度も身体をぶつけて合ってきたのに…………うわぁぁぁぁぁぁんっ!!」


 ヴェラは泣き始めてしまう。


「ふう……ホッとしました。もし大葉様がヴェラちゃんと、その……いろいろするなら、私は自殺するところでした」

「みやのちゃん、あたしもよ。英雄級探索者に【幼女趣味】があるなんて、耐え難いことだもの」

「あんたら……」


 宮下さんと桜井司令官に【ロリコン】だと思われていたようだ。

 

 まったく、超心外である。


「ぐすっ……アリオス。せめて人間界を案内しなさい。デートとやらをすれば、お前もあたしを【凌辱】したくなるでしょ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る