性欲処理も仕事ですから

「性欲処理も仕事の内ですから」

「いや、いやいやいや、そんなのおかしいって」

「国のためです。英雄級探索者の湊様は、特別に保護されるべき存在ですから」


 真顔で言う宮下さん。


 どうやら冗談ではないらしい。


「大葉様は今、性欲をもてあましてそうですね」

「ないないない。そんなこと、ない!」

「いいんですよ。『英雄、色を好む』と言いますし」

「そういう問題じゃないから……」

「……こないだ、大葉様を殴って拉致してしまったでしょう。お詫びに性欲処理のお手伝いができれば」

「その件はもういいから!」


 童貞は卒業したい。


 俺の前世からの悲願。


 だが、こんなやり方で卒業するのは嫌だ。


「必要な時はいつでも言ってくださいね。……実は、大葉様に頼みたい任務がありまして」


 神妙な面持ちで、宮下さんは言う。


「めんどくさそうな臭いがするな」

「上級ギルド【白銀の剣】が、昨日からダンジョンで行方不明になっていまして。その捜索を行なってほしいのです」

「それ、政府の仕事なんじゃ?」

「普通ならそうなのですが……【白銀の剣】は禁止令を破って裏ダンジョンに潜ったのです。ギルド経営が苦しくて、裏ダンジョンのレアアイテムを狙ったようで」

「そりゃ良くないな」

「ええ。危険な裏ダンジョンを捜索できるのは、英雄級探索者の大葉様だけです。だからお願いします! 彼らを助けてください!」


 宮下さんは頭を下げた。


「……わかったよ」

「ありがとうございます!」

「ただし、条件がひとつある」

「どんな条件ですか?」

「条件は——」

 

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幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助ける。バスって美少女ライバーたちに重く愛される

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