日本を救うためにそこをなんとか

「断る!」

「ふぇ? なんで、なんでですか⁉︎」


 宮下さんのメガネが顔から落ちた。


「いや、だって……頭を殴って拉致っておいて、いきなり協力しろって言われても」

「でも、日本のためですし……」

「俺、そんな愛国心ないしなあ」

「だって影の組織ですよ? 世に隠れながら裏から国を守る——そういうのって……」 

「そういうのって?」

「……カッコよくないですか?」

「宮下さんって……厨二病?」

「ふぇ? 厨二病?」


 キョトンとした顔する宮下さん。


「知らないならいいです」


 どうやら俺は、変な女の人に捕まってしまったらしい。 

 

「じゃ、俺はそろそろ帰るんで」

「ま、待ってください!」

「ダンジョン配信の仕事があるから」

「もう少しだけ話を聞いてください……」

「でもなあ」

「殴ったこと、謝ります。これで、許してもらえませんか?」


 むぎゅう!


 めちゃくちゃ柔らかい感触。


 宮下さんは俺の右手を——胸に押し当てた。


「え……何をして」

「粗末なものですが、こちらも……」


 左手でスカートを上げて——純白の絶対領域が。


「ちょっと、あの」

「これで、許してもらえますね?」


 俺は動揺して、ソファーに再び座ってしまう。


 宮下さんはにっこりと微笑んだ。


「大葉様には最高レベルの待遇を用意します。政府の設備や装備は使い放題ですし、どのダンジョンにも自由に入れます。それに——」


 少し迷うような顔をしてから、宮下は言った。


「……裏ダンジョンにも入れます」


 裏ダンジョン。


 隠しダンジョンとも言う。


 あまりに強すぎるモンスターが出現するが、神話級のレアアイテムが手に入る。


 噂には聞いたことがあるが……


「あまり危険すぎて、普通の探索者は入ることが禁じられたダンジョンです。魔王級のボスが最深部にいます」


 魔王級だと……?

 

 前世で俺が勇者だった時、七人の魔王がいた。

 俺が全員討伐したはずだが、なぜ生きてる?

 ……そこ、すげえ気になるな。


「大葉様と対等に戦えるモンスターと出会えるかと」

「……わかった。ただし、条件がある」

「俺は組織に縛られたくない。フリーランスとしてあんたたちに協力するよ」

「あ、ありがとうございます!」


 ぶほっ!


 たわわな胸に、顔を埋められた。


「ふふ! これからよろしくお願いしますね♡」


 

==============================

【作品応援のお願い】

 フォローと★評価お願いします!


 新作もよろしくお願いします!


幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助ける。バスって美少女ライバーたちに重く愛される

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330665261702130

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る