英雄級探索者 宮下みやび視点

 ——宮下みやびが湊を拉致する前日。 


 永田町にある特級ギルド【栄光の翼】の本部。


「大葉湊……いったい何者なの?」


 わたしは原宿ダンジョンの攻略配信を見ていた。


 この魔力量……あり得ない。


 現代の最高ランク探索者、特級探索者の平均魔力量が3000。

 

 大葉湊の魔力量は、なんと50000……!


「この数字は、英雄級探索者の魔力量だね」


 【栄光の翼】のギルドマスター、アリシア・フォン・桜井司令官があたしに話しかけた。


 腰まである銀色の長い髪に、青い瞳。

 

 ロシア人と日本人のハーフらしい。


「英雄級……?」

 

 そんな探索者ランクは聞いたことがない。


「失われた探索者ランクよ。1000年前、7人の魔王を討伐した4人の勇者が到達した、人類最強の探索者ランク」

「ということは……【転生の予言】が現実に?」

「そうね。予言によれば、1000年後に4人の勇者が転生するとあったわね」


 転生の予言。

 

 特別国家機密のひとつだ。


 【栄光の翼】が、隠しダンジョンのひとつ【大阪ダンジョン】で発見した石板。


 そこに4人の勇者が転生するという予言があった。


「大葉湊、もしかしたら【転生者】かもしれないわ。彼を味方につけた国が……世界を支配する」

「極めて危険な存在ですね」

「そう……だから手段は問わないわ。大葉湊を、絶対に我がギルドに引き入れてほしいの」

「任務ですか?」

「ええ。表にできないSSS級極秘任務よ。みやびちゃんにしか任せられない」


 桜井司令官があたしの手を握る。


「やってくれるわね?」

「はい……どんな手を使っても、大葉湊をスカウトしてみせます」


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幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助ける。バスって美少女ライバーたちに重く愛される

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