政府機関に拉致される

 放課後、俺は渋谷探索者高校を出た。


 特級配信者になっても、これまで通り普通の高校生活を送る。


 それが俺の配信者デビューの条件だ。


 今の人生はなるべくまったり自由に生きたい。


(今日もダンジョンに潜るか……)


 今日こそ、俺の心をへし折ってくれるモンスターがいれば……


 と、そんなことを考えていたら――


 ガンッ!!


 校門を出たところで、後頭部を殴られた。


 ★


「う……ここはどこだ?」


 暗い部屋だ。

 俺はソファーに座らせられていた。


 俺の背後を取るとは、いったい何奴?


「目覚めましたか」


 スーツを着たお姉さんが目の前にいた。

 黒髪で、メガネをかけている。

 で、かなりおっぱいが大きい。


「乱暴をお許しください。こうしないと大葉様と2人きりで話せないので……。私は政府の特級ギルド【栄光の翼】の者です」

「特級ギルド……?」

「我々は世間から存在を隠しています。政府の密命を受けて活動しています」

「あー……もしかして、なにかの宗教?」

「いいえ。私はれっきとした国家公務員です。これが身分証です」


 特級ギルド職員——宮下みやび。

 身分証は本物みたいだ。

 それに……俺の背後を取とれた人だから、凄腕の探索者に違いない。


「我々は、日本を外国の諜報機関やモンスターから守っています」

「へえ……」

「大葉様のダンジョン配信を見ました。その強さを見込んでお願いあります。我々のギルドに、加入していただけませんか?」

「いや、いやいやいや……いきなり拉致されてそれはいくらなんでも」

「すみません……拉致したのには事情がありまして」


 俺を狙っている外国のギルドがあるらしく、早急に俺を保護する必要があったらしい。


「でもなあ……」

「どうか日本を助けるために……お願いします!」


 宮下さんは深々と頭を下げた。


「俺は——」


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幼馴染に嘘告された上にSNSで晒された俺、暴漢に襲われた人気美少女ライバーを助ける。バスって美少女ライバーたちに重く愛される

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330665261702130

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