幼馴染の後悔
――大葉湊が大手配信者事務所からデビューが決まった一方その頃。
湊を振った幼馴染の美夜はというと……
「最悪! なんでバカ湊がぴかりんと仲良くして……」
Dクラスのドアから、美夜は湊がスカウトされる瞬間を見ていた。
「あり得ない、あり得ない、あり得ない! 冴えない陰キャの湊がデビューだなんて!!」
廊下地団太を踏む美夜。
逃した魚は、あまりにも大きかった。
今更気づいても、もう遅い。
Aクラスに戻ると、すでに噂が広まっていた。
『すごいひどい振り方したって聞いたわ……』
『マジでクズだよね』
『友達やめよ』
美夜のした最低なことが、クラス中にバレていた。
「美夜……話がある」
「大田くん……!!」
美夜は太田に泣きつこうとするが、太田の手で防がれた。
「えっ……? 太田くん……??」
「実は、美夜と別れたい」
「ど、どうしてなの?」
「大葉くんに酷いことをしただろ。あんな最低なことする人を信じられない」
「今、大田くんに見捨てられたら……」
「さよなら。もう俺に話しかけないでくれ」
美夜は太田に振られ、他のクラスメイトも離れていく。
しかも、クラスメイトがSNSに美夜の悪事を暴露した。
『大葉くん以外にも被害者いるみたいだよ』
『マジかよ。クズすぎる』
『思わぶりなことして、男子に告白させて……最悪』
『退学してほしい』
某SNSには、美夜のディスが書き込まれまくった。
動画サイトに、暴露動画も投稿される。
「クソクソクソ!! あたしのディスばっかりじゃん!!」
(全部、全部、バカ湊のせいだ! あたしは悪くないのに!!)
絶望的な状況。
このままでは、美夜の居場所は学校にない。
(あ……! いいこと思いついた!!)
「バカ湊はあたしのこと好きだから、形の上だけ付き合えやればいいんだ。ふふふ。人気配信者の彼女になれば、あたしもデビューできるかも!」
美夜から「付き合ってあげる」と【告白してやれば】、湊は喜んで受け入れるに【違いない】。
「あたしは【かわいい】もんね! バカ湊なんて楽勝よ!!」
――今も勘違いしている美夜であった。
すべては【もう遅い】ことを知らずに……
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