破格の高待遇
「湊様……改めて自己紹介を。私は宝星ぴかりです。先日はありがとうございます」
「どういたしまして」
俺が昨日助けた姫騎士だ。
今日は鎧姿じゃなくて、セーラー服を着ている。
(いきなり何の用だろう?)
「湊様は命の恩人です。湊様がいなかったらあたし、死んでいました」
「怪我がなくてよかったよ」
「湊様はお優しいのですね……!!」
さあっと、宝星さんの顔が赤くなった。
「今日は湊様を私の事務所、ギフテッドにスカウトに来ました」
「スカウト?」
「お願いします! どうか、うちの事務所に来てください!」
宝星さんが深々と頭を下げた。
教室がざわつく。
「湊様には、特級配信者の待遇を用意します」
「でもなあ……」
俺は自由にダンジョン探索をしたい。
事務所に所属すると、いろいろしがらみが出てきて面倒そうだ。
「契約金はいくらでも出します! 配信時間もタイミングも全部、湊様に合わせますし、やりたくないことは拒否して大丈夫です!」
「そこまで俺に合わせてくれるのか?」
「ぜーんぶ、自由にしていただいて構いません!」
「なんか悪いなあ……」
「事務所の配信に参加しなくても……報酬を出します!」
「本当にいいの?」
「湊様がいてくれるだけで、事務所は助かりますから」
あり得ない高待遇だ。
俺は何もしなくても、所属さえしていればお金がもらえるわけだ。
「お願いです……! どうか、うちの事務所に来てください!」
宝星さんは、うるうるした目で俺は見つめていた。
マジで真剣な表情。
「俺は――」
★
つぶやきアプリYのトレンド1位――「#謎の最強剣士、大葉湊くんが大手配信者事務所ギフテッドからデビュー決定!!」
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人気Vtuberが底辺ゲーム配信者の俺の唯一の視聴者だった件
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