第246話 第3の大ボス その5
『スフィア・スパークボール』
邪鬼王が『雷』の太鼓を叩くと大量の球体が周りを漂うことになる。
「……? 攻撃魔法じゃない?」
「蓄えられた雷って感じだな。触るのはナシだ」
「わかっているよ♪」
「サポート系っぽいな。触らないように近づかなければならないのはキツイな。数も結構多いし」
「あー、試さなければわかんねえだろ! 俺が行ってやんよ!」
前衛に加わっているルダンが前に出て、雷の球体に攻撃してしまう。
「おい!? 『リザレクション』!」
「おらっ!」
慌ててルダンにリザレクションを掛け、一度だけなら死んでも大丈夫ようにした。ルダンの斧は『スフィア・スパークボール』を破壊したがダメージはなく、ルダンが輝くだけに留まった。
「ん? なんだ?」
「それって! まさかーー」
ヨミは漫画で見たことがある。触ると帯電する技、まるで金色のガ◯シュみたいにーーーー
『ザウロ・スパーク』
また『雷』を叩くと雷の光線が複数に現れ、そのままルダンにーーーー行かず、雷の球体を一度は通り過ぎると光線が太くなり、そして帯電されているルダンに向かった。
「な、避けられねえぇぇぇぇぇ!!」
ルダンに向かった『ザウロ・スパーク』は1人を殺すにはオーバーキル過ぎる技だったが、更に強化されて逃げるのも防ぐのも不可能になった。運良く的になった帯電しているルダン以外はルダンから離れば良かっただけなので被害はルダンだけで済んだ。
ドガガガァァァァァ!!
ルダンは一度やられ、消え去ったがジュンが放ったリザレクションのお陰で生き返ることができた。
「う、うぅっ……」
「余計な物には触らないでよ。効果はわかったけどね」
「おい、あれって」
「えぇ、ある漫画に出た技に似ているわ。まぁ、名前は言わないけど」
あの球体はダメージを与えないが、触った物に帯電し、連結までしてきて威力も上げてくる。
『スフィア・スパークボール』
「使い果たしたら補充もしてくるのね。漫画のアレよりも使い勝手が良いじゃない。とにかく、触っては駄目よ!!」
あの魔法は防御や回避をほぼ不可能にさせてくるので、触らないのが1番。
「また新しいことをしてくるみたいだぜ」
「ヤバいかもね♪」
『スフィア・スパークボール』を張った先に、次は『土』の太鼓を叩こうとする。今度は何をしてくるんだと思いながら、邪鬼王を警戒するヨミ達であったーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます