第243話 第3の大ボス その2
「ダメージは与えられるのはわかったが、あの武器が面倒だ!」
「色々な形に変えているよね♪」
「今度は斧!?」
邪鬼王は鉄の棍棒から様々な武器に変えて戦ってくる。邪鬼王がデカいことから攻撃の範囲が広く、武器のリーチも変えてくるから接近するだけでも苦労する。
面倒な場面にヨミは思い付いたことを漏らしていた。
「…………武器破壊は出来ないかしら」
ヨミの声が聞こえていたジュンはギョッとしていた。
「アレだけ大きな武器を破壊!? 無理だろ!?」
「だよね。耐久力はデカい程に高くなるもんね」
武器の耐久力は大きい程に高い為、邪鬼王の武器を破壊するのはほぼ不可能だろう。その時にメリッサが声をあげた。
「ねぇ! 破壊は無理でも使えなくすればいいじゃない!?」
「使えなくする? どうやって?」
「これを覚えている?」
メリッサはそう言ってアイテムボックスから白い玉を見せる。
「それは!」
「それならなんとかなるかな? 持ってない人はメリッサから貰って! 私が合図を出すわ!!」
ヨミは皆に渡りきったのを確認した後、一瞬でも武器を手放す時間が必要なので『悪墜ち』を発動する。
(第3の目が開くのはそろそろの筈!)
第3の目が開き、赤いオーラが吹き出るのと同時に突撃した。
「『クラッシャーバースト』」
地面を叩き土の破片を散らす攻撃がヨミを襲うが、『悪墜ち』で上がった身体能力で避けながら近付く。
「『黒月牙突』!」
「…………!?」
武器を握っている方の親指を狙われ、驚きと同時に手から武器を離すことに成功していた。
「今よ! 武器を狙いなさい!!」
メリッサから渡された白い玉を武器に向けて投げると投げられた白い玉から考えられない量になって武器を覆い尽くした。
そう、白い玉は『トリモチ』であった。
「………ガゥ」
武器をトリモチまみれにされた邪鬼王は困惑した声を上げたのだったーーーー
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