第230話 スキルの試打
クエストを終わらせたヨミはギルドへ戻っていた。
「ん、誰もいないのか?」
ギルドへ戻ったが、他の人はまだ終わっていないからか誰もいなかった。
(地下に行くか。スキルを試したいしな)
地下にある闘技場のような場所へ向かい、手に入れたスキルを確かめる事に。
「『魔力操作』はわかりやすいが、『魔力収束』ねぇ。魔力を集めて固めることは出来るが…………」
『魔力操作』は言葉通りに魔力を操れる。『魔力収束』については『魔力操作』によって操れるようになった魔力を集めて固めることが出来た。
「固めた魔力を飛ばして攻撃しろってことか? 『飛弾威力増加』のお陰で威力は上がっているが、これならナイフを投げたほうが強いな」
ナイフを投げたほうが強いなら、MPを減らしてまでのメリットがないと思っていた。
(うーん、魔力を収束しても限界があるみたいだし)
ヨミが考えたのは、全MPを使って魔力を固めればとんでも無い威力の弾ができると思ったが、全MPを使う事は出来ず、途中で魔力を収束出来なくなるのだ。
(限界があるんじゃ、考えたことが出来ないな。…………あ、ナイフに込めるのは?)
次は物に魔力を込めてみることだ。思い当たったらすぐ行動してみるーーーー
「ナイフに込めた方が魔力を固めるよりも威力が高いが、やはり限界はあるか」
色々試してわかったが、武器には魔力を込められる容量があるという訳だ。様々な武器で試したが、違うナイフでもナイフに込められる容量は全く同じで攻撃力などに差がなかった。
簡単にいえば、ナイフならMP5で剣はMP10までは込められて、威力はその込めたMPに比例する。
「もしかして、容量は耐久力に関係しているか?」
耐久力は武器によって変わるが、シンプルに大きくて硬い程に高い。だから、ナイフに込められる容量は低い訳だ。
(……待てよ、耐久力がない物ならどれだけ込められると? どの物であっても必ず耐久力はある。しかし、スキルだったらーーーー)
見つけた。
このスキルであれば、この『魔力収束』が生き、『魔力操作』、『飛弾威力増加』も役に立つ!!
ヨミが思い付いたスキルとはーーーー
(『魚群アロー』なら、強化出来る!!)
『魚群アロー』だった。ヨミが考えた通りであれば、とんでもない強化になるとワクワクしていた。あとは的が帰って来るまで待つのだったーーーー
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