第158話 驚愕の情報



 イエローを倒し、その後は森の中でモンスターを倒していた。そこで、モンスターの共通点を見つけていた。


 どのモンスターも鬼に関係しているのばかりね。もしかして、このフィールドは鬼が主体なのかしら?


 主体に鬼ばかりであって、違う種類のモンスターもいるが、この森で出会ったモンスターはどれも鬼に関係しているモンスターが多かったのだ。


「ゴブゥゥゥ!!」

「あら、またウォリアーゴブリンね」


 目の前にいるゴブリンの進化系だと思われるモンスター、ゴブリンも小鬼と呼ばれていたりする。さっきも鬼で有名なモンスター、オーガも倒している。


「……そういえば、中ボスはどうなっているのかしら?」

「ゴブゥッ!?」


 思考を外に飛ばしていても、目の前にいるウォリアーゴブリンを捌くぐらいは余裕のヨミ。

 イベントが終わってから、大分の時間が経っているが……ここのフィールドにいる中ボスを倒したのアナウンスは聞いたことがない。ログアウトしている間に流れたら、ログを確認する必要はあるが……




 んー、そんなログはないわね。まだ1体も倒されていない?




 ウォリアーゴブリンの首を斬り落としながら、ログを確認したが、そんなアナウンスは見付からなかった。つまり、まだ1体も倒されていないってことだ。


「全員がダンジョンに向かっているってことはないし、あの男が挑んでいないのは考えられないし……」


 あの男とは、準決勝で戦ったアルベルトのことだ。アルベルトならダンジョンでレベルを上げるよりも中ボスの強敵と戦う方を望む筈。




 むぅ……わからないわね。あとで、ジュンに聞いてみるかぁ。ジュンなら何か知っていそうだし。














「……は? アルベルトが負けた!?」

「あぁ、驚くよな。まさか、中ボスに負けたとはな」


 モンスターと戦って、満足したヨミはギルドへ帰ってジュンに話を聞いたら…………アルベルトが中ボスに負けたらしい。


「いつものように1人で中ボスに挑んだらしい」

「いつものようにって、仲間は?」

「仲間はダンジョンに潜っていたらしい。で、中ボスに1人で挑んだが……負けたって訳だ」

「いきなり、難易度を上げ過ぎてない?」


 事実、人類最強であるあのアルベルトが大ボスやレイドボスでもない、ただの中ボスにやられたことが信じられない。


「アルベルト本人が負けたと、情報を載せていたから間違いない。それに中ボスの詳細も書かれていたぞ」

「ふぅむ……私も挑んでみようかしら」


 王国陥落の準備中だが、今なら少しは寄り道しても大丈夫なので、その中ボスへ挑むと決めた。


「おいおい、まだ止めた方が良くないか? レベルも差が大きいぞ」

「レベルの差ぐらい、なんとか出来るわよ。何処の掲示板にあるか教えなさいよ」

「……はぁ、止めた方がいいと思うがな。ほれ、ここだ」


 ジュンにアルベルトが書いた情報が載せられている掲示板を教えて貰い、読んでいくのだったーーーー



ーーあとがき


新しい小説を載せました。

良かったら読みに来て下さいね!


『最強で最凶な兄妹転生』

https://kakuyomu.jp/works/16817330666841507391



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