第150話 クエストクリア



 ドルマが突き刺さった魔書がある。HPは元から少なかったのか、バーが真っ白になっている。それはいいが、問題は…………


「ギガガガァァァァァーーーー…………」


 魔書が突き刺さった辺りから、魔女が叫び始めたかと思えば、倒れて元の姿へ戻っていた。


「正解だったみたいね。……生きているよね?」

「……大丈夫だと思う」

「ハーミンもいつまで座り込んでいるのよ?」

「……《嘔吐》は治っているけど、まだ《脱力》が消えていない」


 自爆攻撃で雑魚モンスターを封じることは出来たが、未だにも立ち上がる様子を見せないハーミンに呆れるヨミ。

 クエストは終わったから、司書を連れて地上に戻りたいがハーミンまでおんぶるのは面倒臭いので、治るまで待つことにするのだった。




 そういえば、魔書を倒した時にレベルアップの通知があったわね。2つも上がるとは予想はしていなかったなぁ。




 大体同じぐらいのレベル相手を倒しただけで、レベルが2つも上がるのはあり得ないから、クエストをクリアしたことで経験値が増やされていた可能性がある。そう思い、ステータスを確認した。今のステータスはこのようになっている。




ステータス


名称:ヨミ

レベル34

職業

メイン:魔物使い

サブ:邪殺剣士


HP:790/790

MP:1520/1520


ATK:1145

DEF:345

INT:510

MDF:325

AGI:420

LUK:205


スキル(メイン)

『テイムLV10』(ドルマ・キッカ・ピクト)、『武具化LV7』、『防具化LV4』、『武技之型LV2』、『魔導極限LV2』、『魚群アローLV5』、『必中LV7』、『月光魔法LV2』、『悪堕ち』、『魔融魂合』


スキル(サブ)

『回収』、『魔喰纏い』、『虚脱弱』、『鑑定LV8』、『空白×6』


スキルポイント:30


称号


『泥臭い戦闘者』、『貴族の友』、『イルミナ教の信者』、『ルルイエ教の敵』、『女神イルミナの寵愛』、『犯罪者』





 ステータスは普段からドルマとキッカを装備した状態の数値であり、ATKの数値が凄いことになっていた。


 スキルも増えてきたけど、空きがあるからスキルポイントを使って新しいのを探してみるのも面白そうね。


 装備はあまり変わってないから確認するまでもないけど、そろそろ新しいのが欲しいなと思っていたら…………


「……お待たせ」

「あ、治ったのね。もうここには用はないし、教会へ向かうわよ」

「……司書は私がおんぶするから護衛をしてね」


 クエストは終わり、最後に司教へ報告するために気絶している司書を連れて、教会へ戻ることにーーーー




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