〜116〜危機的状況に踏み出す、光司。


なんか目の前でアツいバトルが繰り広げられてるんだけど、俺は何もしてない。


特にやれとも言われてないし、一般人がいる場所ではないような気がしなくもないからどうしたものか……。


しかも蜘蛛とかヘビとか、なんか気持ち悪いものがメッチャ出てきて嶺の作り込み具合が伺える。


アリスが不可視の糸で罠を解除しまくってるのはみてないこととしよう。



そして俺が守るつもりが逆に守られているのが現状。

こんなのどう打開すれば良いのだろう。


まずまず俺は弱すぎるのだ。

こんなんだったら攻撃系の魔法とかスキルを『技能招集屋スキル・ランデブー』で作っておくんだった。


ポイントなんかいくらでもあるし。

でも魔力を使うのは制限されてるから使えないし。


スキルで唯一あるのが禁忌系スキルとか、感情看破とか。

最近、重量を操る【低重力】と、【高重力】。そして【静止】を覚えた。

自分を含め、二人くらいなら使える。



重力系スキルは一般的ではないが意外にもありふれているスキルだ。


あとこのスキルは魔力ではなく『気』をつかっている。

前誰だかが使ってた【ジャンプ】とかもその一種らしい。(使ってたのはポセっス)


アリスも見守ってるからいいのだろうか?

んー……わからん。


本当にわからん。

どうすりゃあいいん?



「この先が宝物庫の様だ、早く行きましょうライト様「ッ!! そこはまだ解除ができていません! 下がって!」……え?」

宝物庫目前に迫った所。

ここは罠が多く存在しており、陽炎が運悪く罠が作動してしまうタイルを踏んでしまう。


その罠とは単純にその床が陥落するというもの。

考えている暇などは無かった。


せっかくここまで見守ってきた勇者、前回も助けた陽炎が落ちて行くのをみているだけなんてできなかった。



「【高重力】!!」




そう叫び陥落した床へと落ちていく。

「ッ!? マスター!?」

アリスが叫んだのを聞く暇もなく、陽炎が落ちて行くのを捉えるのだった。


==========

読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


♡もつけていただけると幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る