〜103〜アリスがおかしくなる……?


「あのー、どうして無視するの? 酷くない?」

「マスターのせいです」


起きたらアリスが目の前にいて、急に無視されてる。

悪いことしたかなぁ?


あんまりすぎる。

でも悪い気もしてる。



わからん、ベットに二人で座ってるけど気まずい。

気まず過ぎる。


うん。(確認)

うーん。(何した?)


うん……!(分からん)

……うん。(困惑)



「何かやったなら謝るって、教えて?」

「……バ」


ん?

「マスターの、バカ」

「すみません……」



……あれ?

というか俺がマスターのはずだよね?

あるじは俺だよね……?


うーん、このままだと普通に考えたら居候と同じ。

お金を稼いでるけど特になんかしたわけでもないし……。


あ、アリスプンスカしながら行っちゃった。



その後、光司はこっ酷く話させてもらえず、嶺から軽蔑の視線を向けられるまでになる。

光司にそんなことはわからない。


しかし、なにか自然と背中がゾワッとした。


「……鈍感だからアリスにそういうことをされるのに……。私にも鈍感で困っちゃう。いやそれもまたいいかも……」

と、見つめながら嶺はボソッと言っていた。(原因はコレw)



何かと朝の食事を終えたのちに出た結論、久しぶりにでもパソコン開くか。

ア◯ム法律事務所! (おいw)


パソコンを開き、画面を素早く変更する。

最近撮った、アリスと嶺の仲がいい寝姿。


断言する、盗撮ではない。

たまたま二人が帰ってきた時にリビングで寝てたからつい。


うん、これ。

盗撮では? (やはり)


やっぱり消した方がいいのか?

いや、でもこんな貴重な写真はない。

百合っぽいって言うの?


わかりますか? ね?

ソファーで寝てるし、仲良いし、可愛いし、それが二人で……。



後で嶺に聞いておこう。

と、考えた瞬間。


アリスが、部屋に突撃して来た。

そして顔を真っ赤にしながらパソコンを見る。


あれ?

終わったくね?

怒られるわ、うん。

「……マスター」


「……はい、なんでしょう」




「この写真貰って良いですか♪」

そう言いゲーミングチェアに座る光司に椅子ドン。(?)

息を荒くしてる時点でヤバいのが丸わかりだ。

コレをあげるってことで話は全て終着したのだった。(やはり尊いは正義)


==========

読んでいただきありがとうございます。


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