〜81〜嫌いな緊張


光司は引き続きアースのことを見に行く。

今回は貴族の人たちと会うこととなっていたはず。


イヤだなぁ……。

だって心理戦って感じでしょ?

あれ、【感情看破】使えば良い話では……?


使おう、使えるものは最大限使わないと。

課金と、チート以外ですが。(やっぱりゲーマーなんやな)


まぁ何事もダメなもんは使うなってことよ。

課金がダメではないんだけど使わない方がいいって感じ。

うん?(疑問)



そうだよな……。(確認)

そうだ。(確信)

うーん? (再び確認)

うん。(やっぱり確信)


そうだと思う。(やっと確定)




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社交会にはいつも行ってない陽炎です。

しかし、今日だけは行かないと。


光司さんがいるから!

スピカとも一緒にいくこととなっている。

馬車で移動なのだが同じ席に座って来たからビビったのは内緒。


いい匂いがする。

薔薇の香りというか、女の子の匂いというか……。

大人の香りも漂っています。

ドレスも相手や自分たちの髪や眼の色に合わせる決まりがあるらしく、黒の生地に金色の刺繍が施されているドレスを着ている。

スカートにはフリルがついており金の薔薇の刺繍はとても似合っている。



「本当に楽しみですね、陽炎様」

「そうですね、カラエミル・スピカ嬢」


カラエミルというのはこの国の三大名家と言われる貴族の一つ。

庶民派代表といったところか。

民衆からの人気は上々。


その家のお嬢さんが若くしてメイド長を務めているのだ。

今では恥ずかしいが恋人……いや。

婚約者としてスピカの親に調べられているところだ。


その大一番のようなもの。


「そんな堅苦しくなくてもいいのに、まぁ練習が生きていてよかったわ」

「そう言っていただくと嬉しいです」




ヤバい。

緊張のあまり敬語になってしまう。

緊張は嫌いだ。


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読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


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〜82〜迷っていた光司たち。


光司です。

城の社交会へと行くこととなってます。

城の中は複雑過ぎる。


もう迷った。

トイレ行っただけなのに……。


どうしよう?

長い廊下しかない。


どこなのマジで? (お城の中です)


「どうしたのですか? ここは立ち入りを禁止しているはずですが」

「うおぅ!」


だれ?

カッコいい王子様的な衣装を着てる美少年。

というより美青年?

白を基調にした感じの衣装は宝石塚の楽団のようだった。


やはり異世界の人。

絶対貴族の偉い人のはず、わからんから【感情看破】!!


『だれ? え? どうしよう、あのー。俺も迷ったなんて言えないし……』



あ、迷った友達なのか。


「迷ってるんですか?」

「え? なんでそんなこと知ってるんですか? え?」

困っちゃった。

でもな、この人誰なんだ?


【タレナット・マッド(レベル37)】

うおぅ! (本日二回目)


目の前に画面が表示された。

もっと細かく見れるのかな……?


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身長 167cm

体重 64kg

性格 見た目とは裏腹

とても臆病な人。

タレナット家の三男。

クレベリット家に

引き取られた。

好きな人 ミリアム・シー

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ちょいストップ、待て待て。

身長、体重は見られたくないだろ。

特に好きな人とか。


この人の好みなんて知らんくていいわ。

タレナット家の三男なんか。


俺は次男。

姉、兄、俺。

姉が兄弟で一番偉かった。

そんなことはどうだっていいわ、なんなんよ。




気が散るわ、この画面。

マジなんなん? (引き取られたのガン無視)


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