〜 38 〜見知らぬポイントの出所は? 編集済

今日、起きてすぐにパソコンを開く。

最近は世界のシミュレーションゲームを攻略している。


時間が余ってて、特にやることもない。

ダンジョンは嶺に任せればいいし、家事はアリスがやってくれる。

やることと言ったらアリスと勉強するくらい。


だから【アース・シミュレーター】を最近は開いていなかった。

久しぶりに【アース・シミュレーター】開たら二度見するくらい驚いていた。

普通に腰が抜けかけた。でも、そんなことになってるのはなぜって?



【12537pt】



ポイントをみたら五桁目に入っていたんだよね。

どう考えてもおかしいよね?


お金が自動で貯まるのは素晴らしいけど、どこからのお金なのかが怖い所だった。

法に触れるようなものだとイヤだし、最後に見た時でも6000ptくらいだったはず……。


うん、わからん。(やっぱり知能指数5)

何度考えてみても、身に覚えがあるか考えてもわからなかった。


ログなんて見る欄はないからどうすれば良いのかわからないけど……そんな時は!!



「優しいお姉さんAIのアリスに頼もう!」

一階に降りてアリスに事情を説明する。

アリスはなんか呆れている様子でこのままだと『自分で解決してみてください、マスターなら出来ます』とか言って丸め込まれるのが運命な気がする。


「アリスはめっちゃ可愛いし、料理できるし、洗濯できるし、可愛いし……」

「マスター、急に私を褒めているのですか? 私を褒めたって、電気くらいしか出ませんよ」


褒めたら電気くらいは出るんだ。(笑)

少し、かわえぇ。


もう少し押し込めばいけるのでは?

そう思い少し口説いてみる。

「その髪とか綺麗だし、肌ももちもち。ロr……小さいのにメイドとして頑張ってくれるし。……なんか撫でたくなる!」


アリスは少し我慢してるかのように目を逸らしてしまうが、耳が明らかに赤くなっている。

つまり、コレが『尊い《てぇてぇ》』というやつなのでは?!


「……なんか変なことを考えてませんか?」

「そ、そんなことない。はず……」

決して目の前のロリメイドが見てて目の保養になるなんて考えてませんから。

絶対に、最近嶺といちゃいちゃしてるなー、なんて思ってないですから。



「そんなことしてないでやりますよ、マスター」

「はい……」


なんか既視感を覚える会話……。(あらすじ参照)


上に連れて行かれ俺の部屋に入る。

アリスが入ってすぐにパソコンを遠隔で開き、ゲーミングチェアに座る。

ものすごいスピードで怪しさ満載な文字列を書き込み始めたアリス。



書き込み終わると文字列が流れ始めて、アリスは一個一個確認していく。

その時間わずか数秒。

多分これがログの確認なんだろう。


画面はすぐに数式や、文字列。

怪しい言語で埋め尽くされ、スピードは徐々に落ち着きを見せたと思いきやまたもや早く流れ始める。まるでSFの世界の管制室にでも来たかのようだった。



そして止まった時にアリスが再度文字列を書き込むと文字が流れて、白かった文字が一瞬で全て緑色に変わる。

また文字列は画面全体を飲み込むかの量がパソコンに流れる。



最後に“All Clear// #Greenedオールクリア// #グリーン化しました, see you next time.、また今度 ”とログが流れていつものログイン画面に戻る。



何かがわかったように、アリスはなるほどと呟きゲーミングチェアをこちらに向ける。


「マスター、調べ終わりました。ポイントの出所は【アース・シミュレーター】からです。世界樹が実りを増やしたことにより、幸福が上がった模様です。そのことがきっかけで、神への信仰が高まったらしいです。特にエルフ族や人間の信仰の高まりが大きな要因なようですね」


え? どういう意味なんだろう。難しい内容に俺は理解が追いつかない。

多分それほど難しいことは言ってないんだろうけど俺の知識無さ、無知が邪魔をする。


「……わかりやすく言うと、信仰が高くなったためポイントの量が増えたという事です、マスター」


「なるほど、そーゆーこと。わかりやすい」


アリスが噛み砕いて説明をしてくれたおかげでなんとなくだが理解した。

……でもアリスはなんでわからなかったって事が感じ取れたんだ? ロボットだからか?

まずまずそんな俺って顔に出やすかったかな……?


まぁ、俺には関係ないな。

「O K。ポイントがあるってことはポイントでなんか買おう。(進次郎構文w)」

「マスター、買い過ぎには注意してくださいね」


「わかっているって」

アリスに釘を打たれたがそこまで気にしてないようだ。


買うものだろ? まず、クロウの服だろ。次に、俺の服。

嶺とアリスとクロウに300ptお小遣いでしょ……?


……なんかやっている事が孫にやるような事だなぁ。

もう歳なのかな……?(あなた22歳でしょ?)


歳って怖いな〜。(あなたはまだ気にしなくて良い歳だろw)

でも考えたら、黒龍のクロウとかアリスの方がずっと長生きしてる……?


なんとなく変なことを考え始めたことを察したアリスはサッと部屋を出ていく。

そんなことも知らずに光司は考えていた。




結論、俺よりもずっと長生きしてるクロウやアリスが一番怖い、けど可愛い! ア◯ム法律事務所!(アウトやろ!! 裁かれるで?!)


==========

読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


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