〜 37 〜アリス、使ってんじゃないか疑惑。 編集済
光司の部屋から家に変わってから3ヶ月が経った。
時間が経つのは早く、何事もなく過ごせた。
そしてあと少しで、この神様になって一年が経つこととなる俺。
1年経つと称号の【見習い神】が、【新人神】に変わるらしい、称号が高くなるといけなかった場所が行けたりするようになるんだとか。
「こんなのすごいよな。称号とかで判別するなんて、…………でも一つ言いたい。なんでこんな回りくどいの?」
リビングで独り言を呟くと机の下から影が見える。
「私がお答えします!」
「うぉぅ! き、急だな。……まぁ、アリス先生よろしく」
何かと思って覗くとそこにはアリスがいた。びっくりして机に頭を打ってしまったがまぁ問題ない。
そしてアリスはというと、先生をつけてもらって少し機嫌が良くなっていた。
むふ〜! ってドヤっているロr、アリスを見守る。
決して「ロリメイドで、150センチちょいで少し身長足りないのにお姉さんしてて偉いなぁ」なんて思ってないですから。(全部言い切ってんじゃんw)
「それで……こんなに称号を使ってやる回りくどい理由でしたね、マスター」
「そう、それを聞きたい」
「結論から申しますと前に神の情報を下級神が、持ち出したことからこのような回りくどいのです!」
そう言い切るとムフッと笑みを浮かべた。ドヤってるのが可愛い。
ロリメイドとしては満点だ。
マジでかわえぇ、目の至福だ。目の栄養剤よりも、目薬よりも断然効果が高い。
でも、アリスって本当に機械なのか……?
「マスター、なんかダメなことを考えてません?」
「そそそ、そうかな???」
なんか怖っ。
なんかアリスが【感情看破】使ってんじゃないか疑惑が出たくらい正確な読み取り能力。
その後色々と問い詰められたが、無理矢理話を変えた。
入る時にどうやって称号を判別しているのかっていう話にした。
「単純です、称号を持っているか判別するだけです。そういう機械があるって言うくらいしか言えないですね。私も作り方までは秘匿されているのでわかりませんね」
「なるほど?」
「つまり秘密の機械ってことです、マスター」
おー! カッケー!
作り方とかも秘密ってことでしょ? その機械にカッコいいポイントプラスだ。(何カッコいいポイントって?)
「そしてマスターが使えるようになる場所がこんな感じですね」
そう言いポケットからボードを取り出す。どういう原理かなんて難しくてわからないけど。
だけどポケットから出せる大きさはとっくに超えているというのは俺でもわかる。
そして大きく分けて使えるのは三つ。
これは結構すごいことらしく、
どんな歴史も書いてある全知全能の神様もびっくりするレベルの蔵書量。
色々な世界の本があるから見ていて楽しいとアリスが教えてくれた。
で、ここの本を持ち出そうとしたから称号が必要になったんだとか、どんな泥棒だよ。そして何を見たかったんだろう?
次に
ここは武器や、防具。家具から寝具まで、なんでも作ってくれるへパイトスさんの工房だ。
全ての物が一級品で、物によっては禁忌武器もあるんだとか。
剣で切れないものはない、盾で防げないものはないらしい。
どっちが勝つんだろうか?
最後に
剣術スキルから魔法スキル、どんなスキルでも売っているから自分を強くしたい方にオススメの店なんだって。
なんか面白い人が経営していて人気のお店。
※ここまでの話はアリス情報です。光司がわかっているかは、怪しいと思います。
「以上、現場からはアリスからでした」
「どこに言ってるの?」
「知らなくていいこともあるんですよ、マスター」
「はい……」
……話が戻るが、
家を丸ごと切り取れますとか言っても信じそうなくらいだ。
なんかカッコいいけど自分を切ってしまいそうで怖いからなるべく買わないでおく。
なるべくだけど……。
だってカッコいいじゃん。男達はロマンに憧れるじゃん。
ってことは買ってもしょうがないじゃん。
ね? そうやろ?(こっち見んな、おい)
でも、十人十色だから。
違いはあってもいいと思う。(弁明にしては今更だと思う)
「ってことで、買ってもいいよね!!」
「ダメですマスター、まずまずまだ使えないですよ? 一度切れ味を試したいならやってみます? もちろんマスターの腕で……!」
「ごめんなさい、はしゃぎ過ぎました。はい。次は、気をつけていきたいと思います、すみませんでした。」
凄まじい勢いで顔を床に擦り付け土下座をする。
浮かれすぎたことを先進誠意見ただけでわかるくらい謝る。
するとアリスが肩を軽く掴んできた。
このタイミングで軽く上を向く、ベストタイミングだ!
「今回だけ許しますね、次はないですよ? (圧)」
「ありがとうございます……」
この後、アリスの手伝いをすることで許しを得た俺だった。
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