~17~光司はいつでも賢者モード?! 編集済
綺麗になったアリスに気付いた次の日。
ある人、というか神に呼ばれた。
アリスやクロウを連れてその神の部屋までいく。
メールを送るって少し経つと目の前に扉が出てくる。
チャイムを鳴らすと執事さんが出てきた。
「お待ちしておりました、光司様。主がお待ちしておりますのでどうぞ」
「ありがとうございます。これ、菓子折りです。羊羹の詰め合わせです。お茶の時にでも食べてください」
「主に代わって受け取っておきます。羊羹は主と奥方が好きなのでありがたいです」
加しおりを渡しておいた。羊羹はアリスのチョイスだ。
こんなにも好感度上がるんだな。
そして光司達は中に案内された。
俺の部屋みたいに直接部屋というわけではなくてめっちゃ広い廊下に繋がっている。そこからリビングに繋がる。
この家5LDKなんだが。(もう豪邸やんww)
そんなことも思ったが直ぐに二階に上がってある部屋に向かう。
その神の執事に連れられついてきたのはヘラさんの部屋だ。
初めての場所にクロウは光司にベッタリくっついている。
「ここに奥方が待っておりますのでどうぞ、」
そしてヘラさんの部屋のドアが開くと直ぐにいい香りがした。
大人の女性、って感じの香り。
そして入ってすぐのテーブルには、大人なお姉さんがいた。
黒のマーメードドレスに小さな宝石のイヤリング。
ウェーブした髪、金の冠。
正に上位の神様の嫁みたいな感じだった。
「こちらにお掛けになって」
「失礼します」
そう言われたからには椅子に座らないと。
律儀に四つ椅子が並んでいた。
みんな座るかと思ったが座ったのは光司とお姉さんもといヘラさんだけ。
後で聞いたら従者が座るのは一般的にはダメらしい。
一緒に座ればいいのに。(さっき言われたことを理解してない光司)
少しの間があったがヘラさんが口を開く。
「……あなたが光司くんね」
「はい。私は神冥 光司と言います。よろしくお願いします」
こういう時だけちゃんとする光司。
営業スマイルも忘れずに繰り出すのは必須。
これで見た感じはいい好青年になる気がする。
気がするだけどね。
そう思う。多分だけど。分からないから何とも言えないけど。
……うん。
足を組んで黒いドレスはギリギリで見えないようになっている。
スレスレが見えない。
でもアソコは仕事をしていない。(おい、下ネタやめい!)
なんでだろう……。
こんなにも綺麗なヘラさんやアリスを目の前にしているのに。
なぜ?
もしかして……。
いつも賢者モードってコト!?
いやない。(嘘つけ)
新しいアリスに可愛いとか綺麗とか思ったし、言っちゃ悪いけど興奮した。
でもタッてない。(そろそろ下ネタやめよう、ね?)
まぁ、いいや。(知能指数5)
「この子が黒龍のクロウくんね?」
そんな事をヘラさんは聞く。
なんで知っているのだろうか。もしかしたら盗聴されたりしてたのか?
「へパイトスから聞いたのよ」
へ~。
読心術をされても、もう驚かない。
もうポセさんにやられているから、うん。
やっぱり神様って凄いなぁ。(幼児退行)
そんな時突然、ヘラさんから殺気が。
というか何かを狩るような視線や、構えをしている。
アリスも身構えて光司を守るように前に出るが身構えてしまったことに意味がないということを知るのは数秒後。
「可愛いわ~!!」
「ひゃぁ!? きゅ、急に何ッ!?!? あるじ助けて!?」
クロウはすぐに逃げようとしたが、ヘラさんのハグに捕まってしまった。
光司が「ほぇ?」とアホな事を言いそうになったのはまた違うことだった。
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