~16~スカートの中は絶対領域!! 編集済

そろそろ光司が起きた頃。

「ふわぁ……おはよ~、アリス」


大きなあくびと共に挨拶する光司。

クロウは隣ですやすやと眠っていたから少し小さな声ではなす。


「おはようございます、マスター」

掃除を淡々と済ましていたアリスが挨拶を返す。


もうこの時には『新生アリス』となっている。

見た目は光司が話していた姿にしたというのに変わったのをなんともないかのように通りすぎてしまった。


これはいつも静かで冷静なアリスも怒らせてしまう。


「何も気がついたことはないのですか、マスター? (圧)」


女子? は些細なことではないがそう言う事を気づかないと色々言われる。

そう言われて光司ハッとしてやっとわかった様子。


「リボンをつけた? いや、人型になってる。ってことかな……? 違うか?」

リボンはつけてないと言いたいところだが少し待ってみるアリス……。

その間にも沸々と怒りは募るばかりだが早く言えないとやばい状況だった。


「リボンの方だった?」


「はぁ……何を言っているんですか、マスター」

「今日の掃除がいつもより丁寧だったとか?」

やはりマスターはアホなのかもしれない。(まさにその通り)

ここまで大きな差がありながらも気付かないのは危機感を持って欲しいと言いたい。

「違います、マスター。人型になったんです! 気づいてください!!」


アリスが怒るから大きな声でクロウが起きてしまった。

むくりと起き上がったクロウを見て皆一瞬動きが止まる。



「……おはよう、あるじ。そんなにガヤガヤしてどうしたの?」

とクロウは喋ったが何かを察したかのようにまた寝転がる。


「僕、寝る。あと頑張ってお姉ちゃん」と言い残しまた光司の布団でまた寝始めた。

クロウ一瞬で気づいたので凄いと褒めたくなる。


そういえばここに来てからクロウは光司と寝ている。兄と弟という感じのようだ。

クロウから見るとアリスは姉らしい。


クロウいわく……上から長男の光司、長女のアリス、次男のクロウと、いうような関係になっているのだ。

光司から見ると上から長女のアリス、長男の光司、次男のクロウのようにに感じていると言う。


まぁ、微笑ましい限りだ。

そんな考えている隣でアリスは何か微笑ましい未来なのか、それともまた別の何かを想像してしまったのか顔を真っ赤にしていた。



======


ん? 顔を真っ赤に?

顔なんてなかったよな。


アリスを再度見てみるが、美人になっていた。

茶髪の長い髪、凛とした綺麗な顔。ぱちりとした眼。

声と顔がまんま想像した感じだった。


服はメイド服で種類はクラシカル。

ふわっとしたワンピースの上にある白いエプロンとの対比。

頭にあるフリルのカチューシャ。


手首や、首元にもある襟にもグッとくるところがある。

スカートの下は絶対領域。

つまりはエデンだ。


あれ?エデンはキリスト教。ここの神はギリシャ神話。

ここでこの話したら怒られるかも。


まぁ、いいや。

これがアニメだったら大人気間違いなし。

関節部分や髪などに機械っぽいところは感じない。

なんだったら人より人っぽい。


最後の最後まで頭をフル回転した結果。

「まさに真のメイド。崇めたい。祀りたい」


「……ッ?! あの、その…………///」


という答えになった。

そんな事を言われると思っていなかったアリスはさらに顔を赤らめ、変な声まで出てしまってる。


新しくなったアリス。すごくいいと思う。


でも仕事以上の関係は嫌われるのでNGだ。

でも、眼福。


こんなものが見られるなんて思ってすらなかった。




まぁ目の保養ですわ……。


==========

読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


♡もつけていただけると幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る