~15~へパイトスと怪しいキカイ
最近アリスが、何かを隠している気がする。
結局のところはわからないけどね。
でもそう言うのが気になるのが光司ってもんだ。
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そして光司や、クロウが寝静まった頃。
アリスがどこかに行ってしまった。
というか一瞬でどこかに行ってしまった。
そう。
これがアリスに内蔵されたものの一つ。
てってれー!!【転移石使用の量子転移】
量子転移は科学者が夢見る装置。
場所と場所を繋いで一瞬で動く方法。
科学だけではとてもとても難しい。
しかしこれを転移石を使うことでそれを可能にした代物。
ちなみに転移石は異世界の鉱山の奥深くで稀に掘ることができる鉱石の一つ。(鍛治の神:へパイトスさん情報)
こんな事を聞いたら光司は真っ先に来るだろう。
そんなことよりアリスがどうなったかが重要。
転移先はへパイトスの工房らしい。
大きな炉があるためいつもが蒸し焼き状態。
この周りにはどう使うか分からない工具の数々。
金床に、焼き入れをするための浮いた水。
綺麗な球型を保っている水。
まるでアリスのよう。
なんて言ったら怒られますね。(おい、司会者!)
奥の暖簾からへパイトスが。
「おっ、来たかアリス。こっちだぞ~」
暖簾の奥に例のブツがあると思うとワクワクする。
アリスが浮いてゆっくりと移動する。
これはUFOではありませんって音声が流れそう。
暖簾を超えた先には人型の何かの影が。
その人型は心がないかのように座り込んでいる。
これが最新型のオートマタらしい。
そのオートマタにへパイトスはやけに長くて太いコードを取り付ける。
同様のコードをアリスの差し込み口に取れつけてしまった。
そして二つのコードを何やら怪しいキカイにはめこみ何かが始まるようだった。
怪しいキカイは日本のマイクロコンピューターに似ているような……。
酷似しまくっているが気にしない。
なんでだろう、日本のに似ていたけど……。
まぁ言い過ぎるとやばそうなんでやめておきます。
そんなことよりへパイトスが怪しいキカイに電源を入れ、キーボードを華麗にいじり始める。
怪しい文字列が画面に映っている。
大丈夫なのか、アリス!!と、言いたいところだがやっているのに訳がある。
アリスの記憶、能力を受け継ぐための作業なのだ。
またあらゆる能力を最新化、最適化を施した。
それを一度にやっているのがへパイトスなのだ。
鍛治の神は機械系統にも精通している。
そんななんて知らなかった。
やっぱパネェすわ。
一生ではないけどついていきます。
へパイトス師匠!!
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読んでいただきありがとうございます。
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