~14~クロウの忠誠 編集済
アリス達と話をしている中、黒龍は光司の後ろから離れようとしない。
やはり思った通り人見知りらしい。
そりゃあ何百年も籠っていたらこうなるわな。
目の前にあのへパイトスさんもいるしね。
色んな兵器でやばい攻撃したんだとかなんとか……。
一撃で山を砕くような爆発に、空間を捻じ曲げるビームを撃ってきたり……ヤバいな。(白目)
でも挨拶は重要、第一印象って必要だし……? あれ? 前に会ってるから第二印象?
まぁいいか。
「黒龍くん、ちゃんと挨拶しな。一応上位の神様なんだし」
そう言うが挨拶をするまで10秒ほど間が空く。
「こん、にちは……? だぞ……」
なんで疑問形なんだよ、可愛いから許すけど。
「はい。こんにちは。私はアリスとお呼びください」
「僕はへパイトスです。工房長しています。よろしくね」
「…………はい、がんばりましゅ。……///」
黒龍が噛んだ。可愛ええ。
最も可愛いで賞で最優秀賞を受賞、世界可愛い授賞式でも後世に残すべき可愛いに認定されるよ? これは。
「そういえばマスター、それより黒龍と呼ぶのは不便ではありませんか?」
「まぁそうだね……? (そんな理解してない)」
「マスターが名前を考えてはどうでしょう」
考えろって言っても唐突だね……。
俺もそんな出来るような事ないし、ね? ムリよりの無理やで?
「それよりまずまず名前ってなかったの?」
「うん…………僕の名前ない」
えっ? 唐突だな。
え~。黒い龍。黒いと言ったら烏。
あとカッコいい牙、ギラギラした眼。
あと。クロい、ウロコ……。
「クロウはどうかな……? 黒い鱗から取ったんだけど。あとは黒いと言ったら烏だし、」
そんな事を言うと黒龍はパァッと顔が明るくなる。
「僕、クロウは光司様に忠誠を誓います」
クロウは目の前で膝を立てて頭を下げる。ここで本来ならば剣を肩に当てたりするんだろうが生憎持ってない。
おっとなぜこうなる? どうしてこうなったんだ? ただ名前を付けただけじゃん。
へパイトスさん暖かい目で見ないで、親のような暖かい目で。
視線が痛い。
何かやらかしたのは理解できた。はい。
「名前をつけるってことはその人の主君になるってことっスよ、光司くん」
うおぅ!! いつの間にポセさんが。肩に手を当てながら「分かるっスよ」って何か同情されている。
同情するならポイントをくれ!! (ネタ)
と言うか俺が主君になるってことは、俺がマスターになるってこと?(同じです)
な、なんだってー。なんてこったい。(棒読み)
「もしかして、アリスってわかっててハメt「そんなことはないです」あっそう……ならいいけど」
マジで回答、はや。
話している途中くらいというより話し途中だったよね?
まぁ、アリスの事を深掘りするのはできないからいいや。(超絶楽観視)
そんなこともあったが光司にとって別にいいと思っている光司だった。
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ちょうど一週間ほど経った頃。
「アリス~。最近、最新型人間タイプのオートマタを作ったんだけどこっちに移行したい?」
へパイトスさんからアリスへ連絡が来た。
「前も言われましたが、どうしようか悩んでいるんですよ」
「悩み過ぎも身体に悪いからね」
「まずまず身体が故障しないので意味がないですね」
「それはそうだね」
アリスは前々からこの話をされていたがどうしようか悩んでいたのだ。
マスターにはいい姿が見せることはできるのだがどうすればいいのか分からない。
「アリスの好きな方でいいんじゃない?」
そんな事をへパイトスが言うとアリスの中で何かが取れた気がした。
「じゃあ、お願いします」
咄嗟に言葉に出た。
「分かったよ~」
へパイトスさんに優しい声をかけられた。
とても嬉しかった。
「あの今からでも少し見た目っていじれますか?」
「どんなのが良いの~?」
「まずはこんな感じで……」
そんな事を
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