~10~黒龍の悲惨な過去
途中でゼウスさんが来て一時中断したが。
まぁいい。
今日は黒龍の観察をヘパイトスさんとやる事になったのだ。
この黒龍、結構ヤバいやつだったんだって。
ビックリだ。(この状況でも楽観視)
ちなみに今の黒龍は戦った100年前より十数倍弱くなっているらしい。
これで?
やば~。(おかしいほど楽観視)
「なんで戦う羽目になったんですか?」
「それを話すと長くなるな……」
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元々黒龍は違う龍だったのだ。
本当は聖なる龍。
『聖龍』
としてこの世界を支えていた。
ここまでは良かった。
もともと聖龍の信仰はすごく多かったのだが、
ほかの神々が生まれ、歴史の波に消えていってしまった。
神の一種であった聖龍はパワーがないと生きていけない。
誰かにそれを相談すればよかったのに、
1人で悩み続けた聖龍はついには死んでしまった。
『誰も助けてくれない』
『誰も自分の事をわかってくれない』
そんな言葉と邪念が融合し生まれ変わった。
それが黒龍。
もとい『邪龍』と呼ばれた。
ただ神への憎しみと世界への恨みで構成されたモノ。
それが黒龍なのだ。
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ん~?
聞いている限りでは隠キャなのかな。
神は陽キャが多いイメージだし。
そういう隠キャの神もいるだろう。
なんか俺みたい。
承認欲求が強い龍だったんだな。
そんな過去があったんだな……。
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読んでいただきありがとうございます。
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