~10~黒龍の悲惨な過去

途中でゼウスさんが来て一時中断したが。



まぁいい。

今日は黒龍の観察をヘパイトスさんとやる事になったのだ。

この黒龍、結構ヤバいやつだったんだって。


ビックリだ。(この状況でも楽観視)


ちなみに今の黒龍は戦った100年前より十数倍弱くなっているらしい。

これで?


やば~。(おかしいほど楽観視)

「なんで戦う羽目になったんですか?」

「それを話すと長くなるな……」




======

元々黒龍は違う龍だったのだ。


本当は聖なる龍。

『聖龍』

としてこの世界を支えていた。

ここまでは良かった。


もともと聖龍の信仰はすごく多かったのだが、

ほかの神々が生まれ、歴史の波に消えていってしまった。

神の一種であった聖龍はパワーがないと生きていけない。

誰かにそれを相談すればよかったのに、


1人で悩み続けた聖龍はついには死んでしまった。


『誰も助けてくれない』

『誰も自分の事をわかってくれない』


そんな言葉と邪念が融合し生まれ変わった。

それが黒龍。

もとい『邪龍』と呼ばれた。


ただ神への憎しみと世界への恨みで構成されたモノ。

それが黒龍なのだ。




======

ん~?

聞いている限りでは隠キャなのかな。


神は陽キャが多いイメージだし。

そういう隠キャの神もいるだろう。

なんか俺みたい。

承認欲求が強い龍だったんだな。





そんな過去があったんだな……。


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読んでいただきありがとうございます。


面白ければ★★★、面白くなければ★。


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