~8~面白いアリスの一面。
「こんにちは、へパイトスと言います。一応ゼウスくんの子供になります」
突然だがへパイトスさんと話をすることになった。
遡ること5時間前
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「ゼウスくん、へパイトスです~。最近きた光司くんの星に黒龍生まれたらしいよ」
おっとりしたへパイトスの声からはふくよかである事が伺える。
「え、まじ? 100年前に倒したばっかじゃん。いやだよー」
イケオジゼウスのくせにいつもグジグジしている。
根性なしというものだ。
「あ。ヘラ、やめて。あ」
ゼウスとの電話が切れる。
電話というより念話なのだが。
「ヘラさんになんか怒られてんなーゼウスくん(正解)」
心が広いへパイトスもヘラとの喧嘩を止めようとはしない。
ロクでもないことをやったゼウスくんを加勢はできない。
ゼウスはヘラに浮気が見つかって怒られているのだ。
しかしゼウスの浮気は日常茶飯事。
一夫多妻にも程がある。
そしてへパイトスもどうしようか悩んだ結果。
光司の部屋にリア凸。もとい訪問することになった。
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というわけらしい。
なんかゼウスさんって浮気性な神だったんだ。
なんか残念オジって感じ。
「それで光司くん~。黒龍見せてもらえる?」
ふわっとしている声だがどこか考え事をしている気がする。
「へパイトスさんここです」
光司が触る前にアリスが動かしている。
「ありがとう。アリス」
「いえそれほどでも……」
ん?
アリスがいつもと様子が違う。
喋り方が恋する乙女みたいになってる。
おっ……? へパイトスさんに片想いなのか。
どうなの。
アリスを照らすライトまでピンクになってる。
いいな。
青春って感じ。
そんなことがありつつ、黒龍がいる洞窟の前まで行く。
今日は面白いアリスが見れたな~。
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読んでいただきありがとうございます。
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