第5話
「いらっしゃいませ~」
複数の足音に、旦那は店の奥から青いカーネーションの頭をのぞかせた。
花屋に踏み入った人間は五人。
皆一様に黒い服。そして、うち二人は旦那の様相に目を剝き、うち二人は強く睨む目を向けている。そしてリーダー格の男は目を見開き驚愕と怒りとをないまぜにした視線で旦那を貫いていた。
「お客さま……でしょうか?」
旦那は伺うような、苦笑いをするようなジェスチャーで出迎える。
「いいや」
リーダー格が唸るように答える。
「エイリアン相手に、取引などするものか」
その懐から、電子音を鳴らす爆弾を取り出しながら。
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