拝読致しました。
因果応報といいますか、身から出た錆といいますか、道賢さん逝ってしまわれましたか。
逃げる時にまで茶器を懐に忍ばせるとは、この人なりに、茶に対する憧れがあったのかな? 教養としての茶の湯の萌芽といいましょうか、文化人としての象徴なのか。
そんな元・調子のいい兄弟子に対して、自分のペースで接し方を模索する珠光さん。
髑髏を持ち歩く師匠、自分を嵌めた軽率な兄弟子、僧兵に仕立てようとした元同僚、そんなせちがらい世界に生きる珠光さんが茶という分野でどんな世界を切り開いて行くのか?
楽しみにしています(^^)
作者からの返信
道賢さん、調子に乗り過ぎたところもありますが、やはり足軽という脅威の兵種を自在に操るところを危険視されました。
茶器を持って逃げるというのは史実ではありませんが(笑)、どうしても生きていたいという欲望――茶器を持っていたいという欲望を捨てられなかったという感じで、こうさせていただきました。
横死と言ってもいい死に方でしたが、珠光にとっては、響くものがあったようです。
一休と言い、道賢と言い、決してまともとはいえない、癖のある人たちに囲まれながら――果たして珠光はどのように茶への道を見出していくのか。
お楽しみいただけたら幸いです^^;
ありがとうございました。
赤褐色の青磁、というのも珍しいと思いますが、
なんとも言えぬあじわいを感じたんでしょうね。
よく考えると「〇〇道」(茶、武士、等々)という言葉って、
このころから出てきているんですかね、あるいは「茶道」から。
あるとは思えないところに「道」を見つける。
とても画期的ですよね。
作者からの返信
いわゆる珠光茶碗という代物で、利休が茶を始めた頃、この茶碗でお茶をやっていたそうです。
「〇〇道」、たしかにそうですね。
このあたりから始まったのかもしれません。
単にお茶を飲むだけのところを、そこにやり方なり意味を見出し、そして「道」へとなす。
こういう発想というか、思いつきというか……よく出て来たなぁ、と思います^^;
ありがとうございました。
道賢さん、あっさりとお亡くなりに。
華々しいのも僅かな時間でしたね。
遺品を受け継ぎましたが、道賢の死にざまだけでも珠光に十分に影響を与えたように思います。
誤字報告です。
「そしてその場のの雰囲気」⇒「の」が衍字です
また、拙作にレビューありがとうございました。
作者からの返信
誤字報告ありがとうございます。
対応いたしました。
山名宗全が率いた大軍に囲まれ、しかも現場指揮は朝倉孝景ですから、さしもの骨皮道賢もかなわなかったのでしょう。
乱の時代に咲いたあだ花にふさわしい生き様であり、最期だと思います。
このあたりの無常感が、わび茶の祖に影響を与えたんじゃないかなぁと思い、道賢は珠光に近しい存在とさせていただきました。
ありがとうございました。
身分の低い者が才覚によってのし上がっても調子に乗ったら潰されれる……今の世にも度々見られる光景ですが切なくなりました!
足軽って、単に身分の低い侍だと思ってたんですが、今で言う民間軍事会社か傭兵に近い感じなんでしょうか!??
作者からの返信
この頃はまだ戦国の黎明期なんで、豊臣秀吉みたいなのはまだ許されなかったんでしょうね……。
足軽は、おっしゃるとおり、雇われの兵隊だと思います。
身分の低い侍もそういうことをしていたのかもしれません。
少なくとも、拙作においては、身分は関係なく兵隊(足軽)になった人たちという扱いをしております^^;
ありがとうございました。