朝 〜彼の目覚めから登校〜

僕はいつもスマホのアラーム音の数分前に起きる。

彼女の優佳が起きる1時間半前までには必ず起きている


「……今日も頑張って朝ごはんを作るか…」


僕の役目は朝に弱い彼女のかわりに朝食など朝やる家事をすることだ。


「今日はハム入の卵焼きでも作ってあげるか」


ベットから降り、制服に着替え、キッチンに移動する。

そしてキッチンにかけているエプロンをつけ、コンロにおいてある鍋に昨日から吸水させていたお米を入れ、水を入れてご飯を炊く。

同時並行で味噌汁も作る。


「…よし。今日は赤味噌をつかうか」


冷蔵庫の中にある数種類の味噌の中から赤味噌を選び、お玉で必要分取る。

ついでにハムと卵も取っておく。


「味噌汁はできたし、優佳起こしに行くか…」


そして彼女の部屋に入りカーテンを開けまだぐっすり眠っている彼女を起こす。


「優佳〜優佳〜起きて〜朝だよ〜」


彼女が眠そうな目をこすりながら起きる


「優佳、おはよう。朝ごはんできてるから一緒に食べよ。早く着替えてリビングにおいで」


「うん、わかった」


彼女を起こした後にキッチンに戻り素早くハム入りの卵焼きを作る。

そして完成したぐらいに彼女が制服に着替えてリビングにやってくる。


「翔、おはよ。」


「今日は早めに起きれたから登校まで時間があるからゆっくり食べよ」


そう言って彼女の前と自分のところにできたての卵焼きを置く。

……我ながらいい出来だと思う。


「…この卵焼き……」


「今日の卵焼きにはハムを入れてみたよ」


「ん…美味しいよ」


「朝から作った甲斐があるよ。……優佳のその笑顔が見たくてこうやって作ってるんだから」


「……朝から恥ずかしい事言わないでよ」


「本当のことだから言うんだよ」


「……ありがとう」


彼女はちょっと照れた顔で恥ずかしさを紛らわすかのようにご飯をかき込んでいる。


「…ごちそうさまでした」


「お粗末様でした」


「今日は私が洗い物をするよ」


「ん〜…僕も洗いたいから一緒にしない?そっちの方が効率いいし…(それに楽しいからね)」


そして僕と優佳は皿を流し台に持っていき皿洗いをする。

皿洗いを終えた後は部屋に戻り学校の用意を持ち、リビングで待ってる彼女を呼ぶ。


「…優佳〜そろそろ行くぞ〜」


「は〜い…ん、行こ?」


と、玄関先で手を差し伸べてくる彼女。

その手を取り、歩き出す。


彼女の手はいつも温かい。

このぬくもりに包まれながら学校へと向かう。





今日も外の天気は晴れ渡っている。





こんな日常がいつまでも続きますように……









_________________________________________

読んでくださりありがとうございました。

よかったら評価よろしくお願いします。



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