タオルひめ
もちっぱち
タオルひめ
私には もうひとつの 名前が あるの。
その名前は…。
「タオル
お
「はぁーい。」
「ぼくは〜?」
となりでレゴブロックで
私の
「はいはい。タオル
洗面所でまた叫ぶお母さん。
「はーい。」
湊人も おおきな
「ほらほら、
タオルひめとタオルおうじ。
洗濯カゴにいれた 洗ったばかりの
タオルを 2人にわたすお母さん。
「かしこまり〜。」
「ブ、ラジャー。」
それぞれ
「
「はーい。」
サンダルをはいて、2人は
かけるには
「あらら、
姫になりきって、さきはタオルを
お母さんの
お母さんも
湊人は、庭に
干すことよりもなぜか
しかも持ってきた 濡れたタオルを
「タオル王子!!何をしているの?
ダメでしょう、タオルはここに干すの!」
「ぼくは
これは 王子の
「湊人!! ふざけない。」
お母さんに
タオル王子はしゅんと
タオル姫、
バスタオルからフェイスタオルを
干し始めた。
「なんて、
おひさまぽかぽかに
タオル姫、とてもご
お母さんもお手伝いしてくれて
うれしいようだ。
タオル王子は、
結局お母さんにタオルを干すのを任せて、
洗濯干しよりも
サッカーがしたくなったようだ。
「タオル姫、ありがとう。」
「いえいえ、どういたしまして。」
まるでドレスを着ているかのように
スカートの裾をおさえて
お辞儀する。
翌日、
「タオル姫〜。」
いつものように
お母さんはさきに
タオルの干し方をお願いしようと
姫を呼ぼうとした。
「本日、タオル姫は
ゲーム画面を見ながら答える。
「タオル王子も
テレビで好きなアニメを見ている。
「えーーーー。
姫は臨時休業?!
王子は閉店?!」
お母さんは文句をブツブツ言いながら
1人でもくもくと洗濯物を干し始めた。
お母さんの
お手伝いには来ない
タオル姫とタオル王子であった。
「人生、そうそう、うまいようには
できてないよ、お母さん。」
「湊人が言うなぁ!!」
ーおしまいー
タオルひめ もちっぱち @mochippachi
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