第23話

鯷球は東雲姉と別れ、家につき電話をかける。

鯷球「もしもし、今お姉さんからお手紙いただきました。それで内容を教えていただいても?」

恵美「今周りに人が居ませんか?」

鯷球「えぇ、誰も居ません」

恵美「それでは今回お願いしたい内容は…」

姉から受け取った手紙には何も書いてなかった。おそらく誰にみられても困らないようにしたのであろう。

この手紙は炙り出し。

恵美「大丈夫ですか?」

鯷球「それでは明日から調べます」

恵美「どんな結果が出てきても驚きません」

鯷球「それでは分かり次第、ご連絡差し上げます」

鯷球はとあるホテルに居た。

今回の依頼の内容は、恵美さんが命を狙われているかもしれないと言う話だった。

警察には相手をされなかったため、探偵に依頼したとのことだった。

相手は不明。自分が後をつけられているらしいから特定してほしい。身辺調査を行なってほしいと。

今恵美さんはここにいる。

周りにも怪しそうな人はいない。

?「鯷球さん?」

鯷球「あれ?沙耶香さん?」

沙耶香「こんなところでどうしたんですか?」

鯷球「沙耶香さんこそどうされたんですか?」

沙耶香「あら?質問を質問で返すのですか?」

鯷球「依頼人と会う約束です」

沙耶香「私はこのホテルのオーナーと知り合いで、今帰りの途中でした」

鯷球「そうなんですね、お疲れ様です」

沙耶香「それでは」

鯷球「ええ」

電話が鳴る。

恵美「何故姉が?」

鯷球「どうやら場所をバレているみたいですね」

恵美「やっぱり姉が…」

鯷球「まだわかりませんが…」

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