第18話
茜パパ「本当に今回は娘がお世話になりました…!」深々と頭を下げてくる。
鯷球「いえいえ、みなさんいらっしゃらなかったのでむしろ僕が役に立ててよかったです」
茜パパ「私たちが楽しく遊んでいる時に茜が苦しい目に遭っていたと思うと自分が許せなくて…」
鯷球「しょうがないです。誰も予想はつきませんでしたから。何よりみんな無事だったんです。今はそれを喜びましょう」
茜ママ「鯷球さんったら…」
茜「今回はどうしようもなかった。私は助かった。これで終わり!」
茜パパ「そう言うわけにはいかないだろう?」
鯷球「いえ、それでいいんです。もし何か困った時があったら今度助けていただければ」
茜パパ「そんなことでいいならいつでも言ってくれ!」
茜ママ「そうですよ、なんでも言ってくださいね」
鯷球「困ったことがあったら、すぐお伺いすると思いますので。それでは」
茜「球ちゃん、ありがとうね」
鯷球「愛されていてよかったな」扉を開け、家を出る。
茜ママ「なんていい人なんですかねぇ」
茜パパ「今どきあんな青年見つからないと思うがな」
茜「そういえば今日美味しい中華屋さん見つけたの!今度一緒に行こ!」
茜ママ「そうね、一緒にいきましょうか」
茜パパ「なんなら今日の夜ご飯そこに食べにいくか?」
茜ママ「そうね、ご飯用意してなかったからそれでもいいわよ」
茜「それじゃ行ってみよー!」
―魚屋―
葵「随分早かったね」
鯷球「いや、だって挨拶だけだし」
葵「へぇ、てっきりご飯も食べてくるかと」
鯷球「いや、まだそんな時間じゃないだろ」6時の時計を指差す。
葵「確かに」
葵母「球ちゃん、これから旦那が持ってくるみたいだからちょっと待っててね」
鯷球「いや、そんなたくさん貰っても手が足りないですよ」
葵母「だから持ってくるのよ」
鯷球「?」ブーンと音が聞こえる。まさか
葵父「球ちゃん!お待たせ!」
鯷球「わざわざ軽トラを…」
葵母「それじゃ父ちゃん!球ちゃんをよろしくね!」
葵父「おう、任せておけ!」
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