第4話

ここはとある繁華街、今日も退職金で昼飯を喰らう。

鯷球「おばちゃんー!チャーハン、餃子!」

おばちゃん「なんだい、うちはラーメンが売りだって言うのに」

鯷球「いいじゃんか、ここのが気に入ったんだ」

おばちゃん「気に入ってもらえるのはいいけど、ちゃんと他のものを食べなさいよ!」

鯷球「買うと高いし、作るのもめんどくさい。なんだかなぁ」

おばちゃん「それじゃ、これ食べな!」お皿にサラダがついてきた。

鯷球「おばちゃんありがと!そう言うところ大好きだぜ!」

おばちゃん「もう少し若かったらその告白、受けてもよかったんだけどねぇ」

鯷球「そこは流してくれよ…」サラダをパクパク食べ始める。

おばちゃん「そういえば、まだ探偵なんてお仕事してるの?」

鯷球「そうだな、今日も猫探ししてきたよ」

おばちゃん「それでいくら?」

鯷球「5000円」

おばちゃん「全く割に合わない仕事だねぇ」

鯷球「でも人が喜んでくれるのは見ていてこっちもいい気分だよ」

おばちゃん「それは一緒か」チャーハンと餃子、それにスープもついてくる。

鯷球「これこれ!これがうまいんだよなぁ!」

おばちゃん「全く、売りじゃないものを食べられても球ちゃんなら嬉しくなるのはやっぱり嬉しさが伝播するんだろうねぇ」

鯷球「いいこと言うじゃん!」ガツガツ食べ、餃子を摘み、口へ放る。スープで口の中を流し、チャーハンを食べる。

おばちゃん「それじゃ800円ね」

鯷球「お釣りはいつもの通りでよろしく!」

おばちゃん「はいはい、気をつけて行っておいで」

鯷球「またな!おばちゃん!」

鯷球「今日は特に依頼もないし、そろそろ家に帰るか…」

依頼は携帯で受ける。事務所を構えるとお金がかかるからだ。無駄なところにお金をかけたくはない。

八百屋「球ちゃんこの間はありがとー!これお礼ね!」ビニール袋に野菜と果物を詰めてくれる。

鯷球「ありがと、またなんかあったら言ってよ!格安で受けるよ!」

魚屋「球ちゃん、今日の夕飯は決まってる?」

鯷球「いや、まだだけど」

魚屋「それじゃ、野菜とあう魚でカルパッチョでも作りなさい!タレとお魚はつけるから!」

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