第3話

ニュース『昨日とある倉庫で事件が起こり、とある組織の壊滅と刑事お二人が亡くなりました。倉庫名と組織名を出さないのは報道規制があり、警察によりますと現場の保存と現職刑事の二人が亡くなったところへ人を入れたくないとのことです。亡くなられた刑事は仲間警部もう一人の方が…』

ピッ。テレビを消す。

?「これでよかったのか?お前が望めばもっと上の地位に」

鯷球「僕は正義の味方で居たかった。だけどあの日、僕は人を撃ってしまった。もう僕は刑事をやる資格はない」

?「そうか?自分の身を守るため、当たってしまったのでは…」

鯷球「僕はボスを動かないように撃ち込んだ。それがたまたま腹に…」

?「だが、実際は頭に受けた銃弾が直接的な死因に…」

鯷球「僕はもういいんです。10年余りあの組織に身を置き、疲れました」

?「大変長い潜入であった。大義であった」

鯷球「ありがとう…ございます…」

?「それでは玉城警部を改め鯷球幾也殿、お疲れ様であった。」

鯷球「警視総監殿、ありがとうございました」

ニュース『玉城警部の関係者様にお悔やみ申し上げます』

―3年後―

鯷球「今俺は32歳独身、昔警察に居たんだけど。今は探偵業をやってます☆」

女1「うわぁ〜」

女2「ないわ〜」

女3「まずは身だしなみ整えろよ」

と散々な謂れを受けながら生きています。

あの事件以来、警察からの退職金+ボーナスで一生食べていくに必要な金はあった。

18歳から29歳まで禁欲生活を送ってきたからか、今その反動が大きく出ているみたいで女に凄く飢えている。

それは表向きだった。

仲間が殺された場所には違和感しかなかった。

幹部の数は5人、そのうち5人は逮捕された。一人は倉庫内で確保され、4人は倉庫を出たところでまとめて逮捕された。位置的に仲間に対して対極的な位置に幹部連中は倒れていた。

なのに、仲間が死んだ弾痕を辿ると、あり得ない位置からの銃弾であった。

あの場には計7人しかいないはずだった。それは待機していた他の連中も証言している。

だが、証拠も何も見つからず、捜査も3年を過ぎた今では行われていない。

そして、ボスも目の前で側頭部を撃ち抜かれた。

射線上には誰もいなかった。

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