第2話
銃撃戦が始まる。
幹部は一人戦闘不能。
5対2。数では圧倒的不利である。鯷球は煙玉を出し、幹部の方向へ投げつける。
銃は乱射されるが隠れている鯷球と仲間には当たらない。
そのうち弾薬が切れたのか、静かになる。
仲間「お前はボスを確保しろ。俺はあいつらを追う!」
鯷球「気をつけろよ」
―
ボスがいた位置に血の跡がある。もしかしたら流れ弾にたまたま被弾したのかもしれない。
血の跡を追って、倉庫の奥へ行く。
扉をくぐり、外へ出る。
血の跡を辿ると、一人海を眺めている人がいた。
鯷球「逃げなかったんですか」
ボス「この傷じゃ逃げきれねぇなぁ」土手っ腹に一発。胸に数発受けていた。
―
幹部「お前一人で何ができるんだ?」
仲間「そうだなぁ、俺一人だったらダメだったろうよ。だが、もう大丈夫なんだ。それより聞かせてくれ、なぜお前らのボスを撃った?」
幹部「あの老いぼれはどちらにしろ老い先短い人生だ。俺が継いで最恐の組織を作り上げる」
仲間「そんなくだらないことのためにお前らは人を殺してきたのか」
幹部「あぁ、これで俺た…ち…の…」バタン、バタンと次々倒れていく。
幹部「か…ら…だ…が…」
仲間「お前らに投げた煙玉の中には神経毒が混ざっていてな。少しの間、お前らはその状態だ」
幹部「く…そ…」
仲間「そろそろ口も動かなくなるはずだ。近くで待機している奴らも駆けつける。お前の悪事もここまでだ」
パンっと乾いた音が響く。
仲間「そんな…ばか…な…」
黒い影がすらりと消え去る。
―
鯷球「その傷は…」
ボス「どうやらお役御免らしいな…」
鯷球「まだ処置すれば助かる可能性が!」
ボス「無駄だ」その言葉がキッカケだったのか頭部が撃ち抜かれ、死亡。
次の日、この一件で巨大な闇の組織の殲滅と刑事二人の死亡が報じられた。
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