第5話ショッピングスキルアプリとは?
え?何??ショッピングスキルアプリって??
とりあえず10000ポイントは欲しいという軽い気持ちで起動して後悔した。
いやこのアプリ。すごいのよ!!
まずマップ表示。そこに赤いピンと青いピンと緑のピンが黄色いピンが表示されていたの。
なんだろうって思ってみたら、ちゃんと説明があったの。
赤いピンは品質が良くなくて、値段が安い店。
青いピンは品質はいいけど、値段が高い店。
緑のピンは品質は普通で、値段が安い店。
黄色のピンは品質が良くて、値段が安い店。
『ピンは色別に非表示に設定しますか?』
それはもちろん非表示設定。
とりあえず、緑と黄色だけのピンだけを残す。
そしてショッピングスキルの説明をみる。
なんとこれは私が買い物をすればするほど、スキルのレベルアップするみたいで、レベルアップ表が表示されていたの。
ちなみにお買い物の基準は”私がお買い物したら”という基準みたい。
だから、さっきみたいにリーノさんのお金でもお買い物をしたのは私だから、私のスキルアップになるという・・。チート??という言葉で片付けていいのかな?結構ずるいんではないかな?って思うのよ。スキルアップすると嬉しいから、複雑な気分ね。お買い物は自分のお金でするから楽しいーーってなるのよね。
そうそうスキルアップ表の事ね。
5000スプル ショッピングスキルポイント20%還元
10000スプル 鑑定をプレゼント。どんな鑑定かはお楽しみ。
15000スプル ショッピングスキルポイント70%還元
20000スプル コレクションがスクロールできます。
25000スプル コレクションが開放します。
30000スプル ショッピングスキルポイント90%還元
30000スプル以上はそれぞれその時にスキルを進呈
ポイントボーナス。
スマホで写真を撮ってみよう 5000ポイント進呈
写真投稿型SNSで写真投稿してみよう 10000ポイント進呈
動画投稿型サイトに動画投稿してみよう 20000ポイント進呈
っていう具合なのよね。
で。貯まったポイントはスプルとして交換できるみたいなのよ。
30000スプルってあっというまにきそうなのよね??
って!!リーノさんにずっと壁になってもらっていたんだ。
よくよく見たら、壁ドン状態じゃない??これって!
「・・・リーノさん。」
「よかった気がついたのですね。ずっとスマホを眺めていたので心配でした。」
「いいえ。大丈夫です。ただ、このスマホと私のスキルが連動しているみたいで、スキル使うために街中でスマホを使わないといけなくなりそうです・・。」
私の言葉にため息を少しついてリーノさんは頭を若干抱えてしまってる。
そうだよね?ごめんなさい。街中でスマホなんて使っていたら絶対に不審者になるってわかってるんだけど・・。
「とりあえず、今日はどこかで何かを買ってうちに帰りましょうか?」
「ええ・・。すみません。」
「いえいえ。今日は色々とあってお互い疲れましたものね。早くお家に帰りましょう・・。あ!」
「え??」
「いや・・ルカさんが疲れてるはずなのに、部屋が汚いって思い出しまして・・。」
リーノさんが急にしょんぼりとした顔になってる。
確かにあのお部屋は今日中に掃除したい・・。
掃除する前に美味しいご飯を食べたい。
「ここら辺に掃除道具を売ってるところとかありますか?」
「掃除道具は流石にうちにあるので大丈夫ですよ」
そっか。掃除道具はあるのね。。掃除しないだけで・・。
なら、やっぱり夜ご飯は自分で作りたい。
「リーノさん。このお店とこのお店に行きたいんですがわかりますか??」
「ほう・・これはこの街の地図ですね・・。危ないので、スマホをしまいましょう。あとで危ない理由も説明したいですし。行きたい店の地図をうちに帰ってから見せてもらえませんか??次の休みの時に俺が案内します。」
「行きたいお店はここから近道を通っていくと近いので行きましょう・・。」
地図が危ない理由ってなんなんだろう??あと、動揺するとリーノさんって俺っていうんだなあ・・。
それよりも、夜ご飯の食材が欲しい。リーノさんに見せた地図は野菜屋さんとお肉屋さんだったのだ。どんなお肉が売ってるかお野菜が売ってるかわからないけど、私は無性に野菜とお肉を食べたいのだ!
待って!!安すぎじゃない??大根一本が10スプルって。
え??人参3本入りで30スプル??ジャガイモが1キロで50スプル??
品質が良くって値段が安いって・・確かに安いわ!!野菜屋さんはここのお店にする。絶対にする!!
「おお。嬢ちゃん。この町で見ない顔だな?」
「そうなの!今日から住もうと思って、知り合いにまちを案内してもらっていたの。ねえおじちゃん。ここの野菜品質がいいのに、安すぎない?お店大丈夫なの??」
「なんだ。嬢ちゃん。野菜の品質のことよくわかるなあ・・。貴族様じゃないのかい?」
「ああ・この服は古着屋さんで買ったのよ。だから私は一般庶民よ。」
「へえ・・古着屋でなあ・・。じゃあ嬢ちゃんではないんだな。安心したよ。」
「おじちゃん。貴族好きじゃないの?」
「うーん。まあそれは内緒だな。」
あら?おじちゃんいい笑顔じゃない。顔はコワモテなのにね。
それに気さくだし。あの教皇のイメージが悪すぎて最初は嫌いそうだったけど、りーのさんに古着屋のお姉さんに、野菜屋のおじちゃんにあったら、みんないい人でこの街の人のことだんだん好きになりそう・・。もちろん嫌な人もたくさんいるだろうけど。
「そっか。で、こんなに安くて大丈夫なの?」
「嬢ちゃん。いい子だなあ・・。まあな。この店はなんていうか昔を忘れないための道楽みたいなもんなのさ。だから利益度外視ってわけよ!!」
「へえ・・。そうなんだ。私ここのお店気に入ったから常連になるわ!」
「おうありがとうよ。あと隣の肉屋も俺の知り合いがやってるんだけど、あいつはぶっきらぼうだからお客がこねーのよ。肉屋も探してるんだったら、隣を覗いてくれよな。」
「え?おじちゃんの知り合いのお店なの?ちょうど野菜を買ったら行こうと思っていたの!いくいくー。ありがとう。」
私はその足でお肉屋さんに向かう。お肉もやっっす!!なんなのよもう!!ってキレそうになるくらいに、お肉も安い。
「すみませーん。このお肉200gとこの・・そうそうサシが入っているお肉を500gください。」
「お買い上げどうも。」
本当だ。うん。ぶっきらぼうだわ。お買い上げどうもは言ってくれるのね??
でも、威圧感を与えない感じのぶっきらぼうさ加減で、私は気に入った。
よし、このお店も常連になろうっと!!だって、美味しいそうな豚肉が200gで80スプル。美味しいそうなサシが入った牛肉が500gで300スプルなんだもの。
安くて美味しいお肉が食べられるなんて幸せなことってないわよね??
そうそう、私がお買い物しているときリーノさんはどこにいるかっていうと、付かず離れずの絶妙な距離で待ってくれてるの。なんかすごい人を守り慣れてる感じがするのよね。気のせいかな?
リーノさんは近づくとすぐに私が持ってる荷物を持ってくれる。
本当にジェントルだなあ・・。
色々と疲れたけど、お買い物はやっぱり楽しい!
お店の人とはなすのも楽しいし・・それに何が嬉しいって物価が安いのが一番嬉しい!!そこは声を大にして言いたい!
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