第3話新しい生活に向けて

カメリーノさんの家に行く前にカメリーノさんが用意してくれた服に着替えて、

カメリーノさんのおうちに向かった。

そうそう私がいたのは教会の本部だったみたい。

私は教会を出る時中指を立ってて親指を下に向けた。

それくらいで許す私って偉いと思う。

カメリーノさんが不思議な表情で見てるので、祈りの一つです。と言って誤魔化した。だってねぇ・・。流石にねぇ・・・。


荷物はカメリーノさんが持ってくれてるので、私は街中をキョロキョロ見ながら歩いていく。街中の女性たちのファッションを見ていて、確かに私の洋服は完全に浮いてる。それに今来てる服も多分浮いてる。だってシスターが着るような服だもん。みんなハイヒール履いてないのね?女の人はシンプルなデザインのドレス。男の人はシャツにパンツ。女の人はおしゃれをするっていう気持ちはあるけど、男の人はオシャレするっていう気持ちがないみたい・・。

「つきましたよ。」

カメリーノさんがそう言ってドアを開けて家に入れてくれた。


待って!!殺風景・・。すごく殺風景。

キッチンと冷蔵庫と食卓テーブルとが今にあるだけ。

男性の一人暮らしなら綺麗にしてるけど、、

キッチンの窓から西日がすごく指してる。


「すみません。なんもない部屋ですが徐々に揃えていきましょうか??」

夕飯の準備しないといけないなあっと冷蔵庫を開いたら冷蔵庫も殺風景だった。

冷蔵庫あるんだね。冷凍庫はなさそうだけど。あるだけマシ。

「あ!!そうだ。今日市場に行かないといけない日だった。」

「あ!そうだ。その前にルカ様を部屋に案内しないと・・。

ルカ様二階へ案内しますね。」

カメリーノさんが二階へ案内してくれた。

「こちらの部屋を使ってください。」

「・・・・・・。」

案内してくれた部屋はあまりにも乱雑だった。

私はチラッとカメリーノさんを見る顔が真っ赤になってる。

「っぷ・・」

私が笑ったのを見てカメリーノさんも笑い声を上げた。

二人してしばらく笑って気づいた。

うん。この人生活ができない人だ。

「あのう・・。タダで住まわせてもらうのはなんなので家のことは私に任せてください。」

「ですが・・。」

カメリーノさんが遠慮する仕草をするけど、私は見逃さなかった。

少し嬉しそうにしているのを・・。

「いいんですよ。私のスキルを知るのは家事とか市場とか街中で買い物をするのが一番なので。」

「買い物ですか??」

「ええ。カメリーノさんには言いますね。ショッピングはお買い物という意味です。人間って毎日何かしらお買い物しますよね?ですから家事の中でこの街のことを知りながら、どういうものが売っているのか知りたいんです。」

「へえ・・お買い物がスキルなんですか??面白いですね!」

カメリーノさんが私のスキルを面白いって言ってくれるとなんか安心する。

「はい!ですので家事は任せてください。それとルカ様ではなく、ルカと呼んでくれると嬉しいです。」

「ルカさんですね。かしこまりました。」

「では私のことはリーノと。」

「はい!リーノさん。」


私が笑顔で名前を呼んだら顔をあからむ。最初は全然気が付かなかったけど、この人本当にイケメン。髪の毛とかなおざりで髪の毛で目が隠れてるからに表情とか読みにくいし、自分のことに無頓着だけど、、仕草一つ一つが綺麗だし。いいとこの坊ちゃんじゃないのかな?家事が苦手だと恥ずかしげに頬を掻きながら言ってくるのも可愛いし。



あ!お買い物行く前にこの国の貨幣のことを聞いた。

それが日本と変わらなくって、すごく楽だと気がついた。

貨幣名はスプルって言うんだって。

紙幣というのがなくて、みんな硬貨になるみたい。

白金貨が10,000スプル

金貨が5000スプル

銀貨が1000スプル

あとは銅貨でそれぞれ数字が印字されてるから使いやすい。

10,000スプルは日常ではあんまり使わないみたいというか白金貨の貴重性からそこまで市場に流通していないみたい。金貨の5000スプルも白金貨よりも貴重ではないけど、そこまでは流通していないらしいの。

街中でよく使うのは1000、500、100、50、10、5、1スプルをよく使うってことがわかった。

それが分かったら、あとは簡単ね。

「市場に行く前にまず洋服屋さんへ行きましょうか。流石にシスター服はダメですものね。」

「何から何までお世話になってすみません。」

私は本当に申し訳なさすぎて、頭をさげる。


そうして、私はとうとうショッピングを開始するのだ。

その時このスキルがこんなに使えるものって知らなかった。



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