幼馴染、仲良し3人組は……
403μぐらむ
第1話
よろしくお願いします
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俺、
一人は
彼らとは家もほどほど近いし、幼稚園の頃から今通っている高校までずっと一緒という稀有な存在。
同じクラスになったり、3人共ばらばらになったりと色々あったけど、高2の今までずっと仲良し3人組だった。
『だった』と過去形になっているのはあまり意味がない。
別に俺等3人の仲が悪くなったわけじゃなく単なる言葉の綾だ。
俺以外の二人の仲がこれまで以上に良くなった、というだけのこと。取るに足らない変化。
昨日の水曜日。珍しく部活が休みだという芳樹と二人で帰宅の途に着いていたときのこと、妙に真剣な声音で彼から相談を受けたんだ。
「僕、明日の放課後に櫻子に告白しようと思っている……」
「明日? 告白?」
「きゅ、急な話で湊もびっくりしたかと思うけど……」
「うん、驚いた。芳樹って櫻子のこと好きだったんだな。なる……ほど」
「ごめん、湊」
「なんで謝るんだ? 別におかしなことでもないし、俺に遠慮することでもないだろう?」
確かに驚いたことは驚いた。芳樹が櫻子のことをそういう対称として見ていただなんて想像もしていなかったから。
物心ついたときから一緒に過ごしてきたのにそんな素振りなんて全く見せていなかったのは恐れ入ったよ。
「幼馴染の仲良し3人組だから、その中でカップルができちゃうとギクシャクしちゃうかなって考えちゃって……。あ、もちろん櫻子に振られた場合もギクシャクするよね。ははは……」
「別にどっちでも平気じゃないのか? お前らが付き合ったって振られたって幼馴染の関係は消えるわけじゃないだろう?」
多少の変化はあるだろうけど、そんなことなんて大したことじゃない。櫻子だってそんなものは気にしない。
今更その程度のことを気にするものでもないと思うしね。
「ありがとう。やっぱ湊はただの幼馴染だけじゃなくて心の友だよ」
「心の友ってどこのジャイアンだよ。あほくさ。それよか、お前告白する前日なのにもうすっごく緊張しているみたいじゃないか?」
俺に告白の相談をする時点でガチガチなんて、本番じゃどうなっちまうんだよ? ホント平気なのか、今から俺のほうが心配になってしまうよ。
「そーいえばさ。いつから芳樹は櫻子のこと好きだったんだ?」
「正直……小学校3年生の頃から好きだった」
俺の小3の頃って、野山駆けずり回って泥だらけになっていたよな。当該の櫻子とともに、ね。
「まじかぁ~ 知らなかったよ! うーん、そういうのに疎いのは自覚していたけど、親友の機微にまで全く気づかないとは俺はダメだなぁ」
「そ、そんなことはないよ。僕も誰にも知られないように気遣っていたから。たぶん誰にも気づかれてないと思う」
「そっか。ま、大丈夫だろ。絶対にOKもらえるって。ま、確証は毛先ほどもないけどなっ」
「湊~ そりゃないだろう……」
「あはは! わりぃわりぃ」
なんて話があったんだが――。
さて、件の告白の場所は学校の体育館倉庫の裏手。互いの家がわりと近所なのにわざわざ学校で告白するのとかよく分からないけどそういうものなんだろう。
俺も少しは気になったので、ことの成り行きを見守らんと体育館倉庫の屋根に登って聞き耳を立てている。決して野次馬根性じゃないことだけは明記しておこうと思う。
芳樹はすでにスタンバイ。櫻子の到着を今か今かと待っているところ。
ソワソワしちゃって落ち着きがない。どーんと構えておけ、どーんと。
「ごめんなさい、待った? どうしたのこんなところに呼び出しなんて」
芳樹に遅れること30分で櫻子がやって来た。芳樹がスタンバるのが早かったのか櫻子が来るのが遅かったのか知らないが、コンクリートの屋根に寝転がって下を伺っている身にもなってくれ。身体が痛くなったじゃないか⁉
まあいい。こっちの事情を向こうが知る由もないからな。
「櫻子、急に呼び出してごめんね。部活、忙しいんだよね」
「ううん、全然平気だよ。文化部なんてどこも多少サボったところで問題なんかないと思うし」
「そっか……」
「よっくんこそ卓球部は地区大会の前で練習が忙しいんじゃないの?」
「ああ、うん。今度の金曜日からは合宿で今、一番力が入っているところかな」
……何の話をしているんだよ。早く本題に入れ。櫻子のなんの用事で呼び出したという問いに答えろ!
「えっと、櫻子を呼び出したのは……えっと――」
「うん」
「僕は、櫻子のことが……好きだ。ずっと前から好きだった。だから、僕と付き合ってください」
おお、告った告った! 今度は直球なコクリ。さて櫻子の応えは?
「ええっ、私なんかでいいの? 私なんて特に可愛くもないし、容姿も平凡だよ。よっくんみたいに卓球部のエースならもっと可愛い子と付き合えるかもだよ?」
確かに櫻子は美少女って言うタイプではない。幼馴染の贔屓目をもってしても普通のどこにでもいそうな子であることは違いない。身体つきはなかなかのものなのだが。
「そんなことはない。櫻子は可愛いよ。それに僕は櫻子が好きなんだ。他の女子のことはどうでもいい」
「そ、そうなの? えへへ、可愛いんだ。ありがとう」
「それで、どうだろう。僕とお付き合いしてくれるかな?」
「うん、私で良かったら、お願いします」
「――や、やった! ありがとう! きっと櫻子のこと幸せにするよ」
「もう、よっくんは大げさなんだからっ」
芳樹の告白は成功したようだった。二人はいちゃつきながら体育館倉庫裏から去っていく。
「何はともあれ、良かった良かった」
これで俺も肩の荷が降りるってもんだとほっと一息つく。
初日の初っ端からあんなにいちゃついているんだから、あいつも俺のことなんて忘れてしまうだろう。少し寂しくもあるけれど、二人が幸せになってくれるなら何よりってもんだ。
「さてさて、帰りますかね~」
体育館倉庫の屋根から降りて帰ろうとしたら、後ろから首根っこを掴まれた。
「こら、楠木。こんなところで何している?」
「あ………」
体育教師の稲本だった。
体育館倉庫の裏手は周りから死角になっていて逢瀬には最適だったみたいだけど、その屋根は職員室から丸見えだったらしい。
このあと、日が暮れるまで稲本教諭からこってりとお説教を食らったのであった。
「芳樹たちと俺との落差がひどすぎるんだけど‼」
自業自得なんで文句などありません、ハイ……。
「おはよう、湊」
「……うっす、芳樹」
元気溌剌な芳樹に比べて昨日のお説教ダメージから回復しきれていない俺はだるっだるだ。
週末だっていうのに終末な気分だよ。こんなつまんない駄洒落が思い浮かぶほどだから、余程の重症だと思う。
「一昨日話したあれ。湊のお陰で上手くいったよ」
「俺のお陰? 何もしてないけど。お前の話を聞いただけだし」
「聞いてくれただけで、少しは緊張がほぐれた気がしたからいいんだよ」
「ふーん、そんなもん? なら、よかったね」
万事うまくいったのは屋根の上から全部お見通しだったけどね。ま、余計なことは言うまい。
「ねぇ、湊。櫻子の家にも寄っていいよね?」
「お前何言っているの? よっぽど付き合えたのが嬉しいのはわかるけどさ
――基本毎日寄っているじゃん。なんなら朝練でいないお前抜きでも櫻子んち寄ってっぞ」
「……だよね~。ふはは! やっぱ浮かれているかぁ」
「まぁ、お前が幸せそうならいいんだけどな」
幼稚園の頃から通園通学は3人一緒が原則。中学の時は俺も運動部だったので朝練でバラバラのときもあったけど、高校に入ってからもよく3人で通学している。
なので、芳樹の言っていることは今更なんだよな。櫻子と付き合えて頭がお花畑になってしまったらしい。
「おはよう、ふたりとも」
「おはよう、櫻子」
「うっす」
櫻子の家に向かうとすでに彼女は門扉前で待っていた。
「遅いぞぉ~」
「そんなに怒んないでくれよ、湊がちょっと寝ぼけていただけなんだから」
「しょがねぇだろ、昨日稲本の野郎にグチグチと説教されたんだから」
「また湊はなにかやったの? しょうがないなぁー」
「またってなんだよ。またって! そんなに俺も説教されるようなことしてないぞ⁉」
「えーうそくさー」
「うっさい。全部芳樹が悪いんだ!」
「えっ⁉ なんでそこで僕?」
二人が交際を始めてもいつもの仲良し3人組は健在だった。
「付き合い始めて最初の週末なのにごめんね」
「部活の合宿なら仕方ないよ。土日なんてこの先いくらでもあるし」
「それに夜も連絡できないと思う。合宿中はスマホも禁止なんだ」
「へーきへーき、大丈夫だよ、気にしないで。頑張って行ってきてね」
芳樹と櫻子が交際を始めて初めて迎える週末だが、芳樹の所属する卓球部は金曜日の放課後から隣町の合宿所付きの体育館で地区大会に向けての強化合宿に入る。
俺と櫻子の見守る中、顧問の運転するマイクロバスに肩を落としながら乗り込む芳樹。
それだけ見るととても可哀想だけど、それほど気を滅入らすほどでもないと思うけどね。たかが2~3日今までだって会わない日はそれくらい普通にあったと思うし。
部員全員が乗り込んだバスは程なく出発し、見えなくなるまで裏門のところで見送ると俺たちも帰宅することにする。
「さて、帰るか」
「うん。湊、喜望堂寄っていこうよ。あんみつ食べたい」
「喜望堂って和カフェだっけ? 甘いの得意じゃないって知ってんだろ?」
「大丈夫だよ。磯辺だんごとかもあるから問題ありませーん」
櫻子が芳樹と付き合いだそうと俺との関係は変わらないみたいだ。気安く気の置けない間柄なのは幼馴染ゆえか。
「昨日なんてね、芳樹ったらラインいくつも送ってくるし、『最後には通話していい?』って聞いてくるんだよ。彼があんなに可愛いなんて思っても見なかったよ」
「櫻子の食っているあんみつよりも甘ったるい話をどうもありがとう。俺は甘いのは苦手だって言ってんだろ?」
「いいじゃない。心が満たされている感じ。すごく心地いいんだからね!」
「ああ、そーですかぁ~ すまんねぇ~ どーせ俺じゃぁ心は満たせませんよーだ」
「ナニナニ? 拗ねちゃってるのかな? 湊ちゃんはスネちゃまですかぁ~」
「うっざ。櫻子、お前まで浮かれてってすげーうざいわ~ないわ~」
初心な芳樹が浮かれるのは、十二分に理解できるけど、この女がくねくねしながら浮かれているのはよくわからん。
んーでも、まあ、そういうものなのかもしれないな。『恋人』ができるってことは。
「まぁまぁそこは容赦してよ。ね?」
「ん。わーってるって」
「――ね、今夜はウチくる? お父さんは出張だし、お母さんは夜勤だから明日まで誰も帰ってこないよ」
「……そっか。じゃ、行くわ。9時頃でいいか?」
風呂、飯、糞をスッキリ終わらせたら出かける用意をする。つーても近所なんでラフいパーカーにハーフパンツって装い。
「んじゃ、遊び行ってくる」
「こんな遅くから? 友だちのところ?」
「そ」
「迷惑かけるんじゃないわよ」
「おっけ。そこは俺も重々承知」
母さんと簡単な会話して家を出る。父さんは残業中なのか帰りは10時頃が定時の大手ブラック企業勤務。
「来たぞ」
「はーい。上がって」
合鍵を預かっているので、いちいち呼び出さなくても玄関ドアはスルスルと通れる。
勝手知ったる他人の家。櫻子の部屋は2階の奥。
俺は跳ねるように階段を登るとノックもぜずにドアを開ける。
部屋に入ると照明はつけておらず、パソコンのディスプレイが煌々と光を放ち、美しい風景のスクリーンセーバーを映し出していた。
櫻子の部屋にあるディスプレイは父親のお下がりながら、27インチの大型。パソコン本体もミニサイズながらそこそこのスペックがあるという。
「PCつけて何してんだ?」
「準備だよ。それが今日の照明」
「ふ~ん、万端だな」
「いつでもおっけー」
俺と櫻子は今からオールナイトで映画を見る―――
―――わけない。もし映画を見るならリビングにあるもっとディスプレイがデカくて音響もいいやつで見るよ。
今から櫻子とオールナイトでするのは、もうおわかりだろうが、セックスだ。
俺と櫻子。何を隠そう、いわゆるセフレの仲だったりする。
そうなったのは、かれこれ1年ほど前だったと思う。
最初は普通の告白を櫻子の方から俺にしてきた。だけれども、俺としては櫻子のことを恋愛の対称としては見られなかった。
彼女とイチャイチャしたり、デート行ったり、カフェで『あ~ん』なんてラブいことするのは全く想像できなかったんだ。だから即断った。
俺だって恋愛に興味がないわけじゃないのだけど、それは櫻子じゃなかったというだけ。
同じクラスの市之川美舞さんなんて、俺の好みど真ん中だし、実際片思いに近い気持ちを抱いているほど。
で、断った俺に対して代替案として櫻子が出してきたのがセフレってワケ。
櫻子のことは恋愛対象としては見られないけど、女としては中学の頃からガッツリ見てきたのが間違いないので一も二もなく承諾した。
オッケーする俺も下衆いが、誘ってくる櫻子も同じようなもの。感性が似ているのだろうか。
だからなのか櫻子とは、恋愛の方の相性は無かったけど、身体の方の相性は抜群だったらしく今日の今日まで長らく関係は続くことになる。
「でもいいのかよ、櫻子。お前のカレシは芳樹だろ?」
「よっくんは、恋人で心の支え。私も彼のこと支えたいと思う。でもよっくんは絶対に奥手で、キス程度でも数ヶ月はかかりそうだよね。じゃあ、えっちまでって言ったらいつになるかわからないでしょ?」
身体は正直で欲求は抑えられないそうだ。
今日誘ってきたのも芳樹に対する思いが募ったせいで身体が火照ってきたんだと。
要するに今日の俺は、櫻子の欲求不満の解消に使われるってことだよ。まぁ、嫌いじゃないからどんとこいって感じだけどな。
「じゃあ、早速するか」
「うん! きて!」
なんだかんだで4回目か5回目辺りで眠くなってきたし、夜も明けてきた。
一眠りしたら、帰らないとね。流石に櫻子んちの小母さんにこの関係はバレたくないから、後片付けもしっかりしておかなきゃいけない。
「ねえ、湊。今晩もする?」
「無理。弾切れ……」
「えー根性なし」
「根性でどうにかなるもんでもねぇよ。疲れたし無理だ。せめて明日、な」
「じゃあ、明日ね」
「底なしだな……」
明日の日曜はうちの両親が日帰り旅行で朝から夕方まで不在だ。その間にお楽しみ、ということになった。
俺が市之川さんに告白できないのはこの櫻子の底抜けの性欲が原因だったりする。断らない俺も相当悪いのは承知なので文句は言わない。言わないけど、ねぇ。
朝の9時から、間に昼飯の時間を挟んで、2時すぎまでベッドに入りっぱなしだった。
「3回しかしてない」
「十分だろ? いくら若くてもリロードするまではそれなりに時間はいるんだよ」
「ちぇっ」
舌打ちすんな!
「ほら、さっさと片付けて痕跡を消すぞ」
「うーい」
パッケージやゴム本体を紙袋に入れて中が見えないようにしてゴミ袋へ。くちゃい匂い付きのティッシュもまとめてゴミ袋に入れて口を固く閉じる。
シーツは洗濯機に
「あとは窓を開けて換気して匂い消すぞ」
「ファブる?」
「ウチのはリセッシュだって」
どうでもいいこと言いながら片付けを終わらせる。
「あ、よっくんからメッセ来た」
「合宿終わったって?」
「うん。今湊んちだからおいでって言っておいた」
「何故に?」
「バレるかバレないかはスリルだよ」
「櫻子。お前馬鹿だろ?」
しょうがない。リビングで映画でも見ていたって
30分後、芳樹がうちに来た。さぞや早く櫻子に会いたかったらしく、走ってきたみたいだ。
カートのレースゲームを3人で仲良くやって、その間、櫻子は芳樹にべったり。二人してイチャイチャ甘ったるい。
俺と櫻子の関係がドライなので余計にウェットで甘ったるい空気に俺一人置いてけ堀になる。連れて行かれても困るけどね。
「ごめんね、湊。せっかく、映画見ていたのに邪魔しちゃって」
俺らが二人きりでいた事については追求なし。日常的に櫻子と二人きりなんて今までいくらでもあったのでそんなこと言ったところでどうなんだって話なのだけど。
「いやいや、お前らカップルじゃん。俺に遠慮はいらねえぜ。マジで」
「そんなこと言って湊も羨ましいんでしょ? 私たちのことさっきから直視していないもんね」
それはお前らがアスパルテームよりも甘さが強いからだろ? 櫻子といちゃつくのは全く羨ましくない。断言するのでご安心を。
櫻子がトイレにたった隙を見て芳樹に大事なことを話してみる。
「芳樹、お前すぐにでも櫻子とキスしろよ。俺は後ろ向いているからさ。ベロチューだぞ、ベロチュー。分かってるよな」
「き、き、き、キス⁉ む、無理だよ。まだ付き合い始めてすぐだよ? ベっ、ベロ――そんなの無理だし。それにそんなのぜんぜんわかんないよ!」
「そこをなんとか、頑張ってくれない?」
「なんで湊にそんなこと言われないといけないんだよ~ いやだよ~」
こいつ。童貞拗らしているっていうか、それ以前に初心男すぎるよ。ピンポン玉弾いている場合じゃないって! 自分の玉をガッツリ弾けさせないとよぉ。
いくら櫻子に手を出したのは俺のほうが先だからといっても多少の罪悪感ぐらいはある。芳樹が櫻子と付き合っているのに、陰で俺が櫻子と突き合っているのはやはり少し心苦しんだよ。
それに、嫌いじゃないから断りづらいけど、俺もそろそろ性欲おばけから開放されたいじゃない? 贄として芳樹を差し出すのは親友として申し訳ないけど。
ごちゃごちゃ言っても芳樹だって櫻子と心も身体も相性がぴったりなんて最高だと思わないか? お前カレシだろ頑張ろうよ? ね?
「根性見せろや~」
「いやぁ勘弁して!」
わちゃわちゃしてたら櫻子が戻ってきてしまった。
「どうしたの、男同士戯れちゃて。BLかしら? 嫌いじゃないわよ⁉」
「幼馴染でBLって何なの! 何その地獄⁉」
「ぼ、僕はそういうのよくわからないからねっ」
なんで芳樹は少し赤くなっているんだよ。やめろ。
「なんだ、つまんないのぉ~ そうだ! よっくん、デート行こう。今から夜までデートしよっ」
「えっ⁉ 湊がいるのに悪いよ」
「あん? 俺は構わんぞ。お前らの好きにしてくれて結構だぞ」
「ほら、湊もそう言っていることだし、よっくん行こうよ」
「わ、わかったよ。じゃ、湊。悪いね」
「ぜんぜんおっけー。あ、ああ。芳樹」
「なに?」
「さっき俺が言ったこと忘れんなよ?」
「……ぜ、善処します」
騒がしく二人は、夜のデートに出ていった。やっとひと息つけるわ……。
ピコン♪
スマホにメッセージ着信。
『来週もまたよろしくね❤ 楽しみにしているわ✿』
「うわぁまじかよ……」
これじゃ、まだまだ幼馴染『仲良し』3人組は解消できそうにないな。
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ありがとうございました。よろしかったら評価など星3つつけて頂きたいなぁ~なんて!
幼馴染、仲良し3人組は…… 403μぐらむ @155
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