第49話 彼女の気持ちに応える私

その際に以前、一緒に冒険していたアリス、リリィ、ユア、サラ、アレシア、ルティナ、ルナと鉢合わせするのです。

彼女らは私達に協力してくれることになり、一緒に妹の捜索をすることにしました。

そうして翌日、早速その場所へと出発することになったのですが、そこで事件が起きたのです。

突然地面が崩れ始めて私達は足場を失ってしまったのですが、

咄嗟に魔法陣を展開させてその上に降り立ったことで全員助かることができました。

ですがその直後、突如として何者かに襲われることになります。

その敵は、なんと黒い水晶の中から現れた人影だったのです。

しかも一体だけではなく複数存在しているようでしたから驚きましたが、どうやら彼女は姉妹のような関係らしく、

彼女が私の妹として生まれ変わった姿だということも聞かされて唖然としてしまいました。

妹は既に私への愛は消え失せ、ある呪いによって操られている状態であり、

それを取り除かない限り救うことはできないそうです。

私はどうすればいいのか分かりませんでしたが、今はそんなことを考えている余裕はありませんし、

彼女を救い出す方法を探す為にも行動することに決めました。

それからアリス達と協力して魔物達を倒していく日々が続きましたが、

何故か魔王の力までパワーアップしてしまう始末で困り果ててしまいます。

そうしている間に妹の呪いもより強力になり、もう殆ど身体を動かすことができなくなり、

起き上がることもままならない状態になっています。

それでも諦めずに戦い続けるうちに、とうとう魔王を追い詰めるまでに至りました。

しかし、その矢先、妹は消滅してしまったのです。

私は妹を取り戻すため、魔王に向かって剣を構えます。

ここで諦める訳にはいきませんし、希望を捨てるつもりもありません。

ですから、絶対に助け出します!

そんな想いを込めて放った渾身の一撃を食らい、ついに魔王を倒すことが出来たのでした。

こうして世界の危機を救った私達は、新たな冒険を求める旅を始めることになったのですが、

まだ全てが解決されたわけではありませんから気を引き締めなければいけません。

きっとこれから先も苦難が続くことでしょうけど、この命が果てるその瞬間まで勇者としての役目を果たしたいと思います。

そうして、私はアリス達と行動を共にしていると突如、ユアからこんな事を言われる。

「愛羅、こっちへ来てくれる?」

「うん、どうしたの?」

そう言いながら近づくと、突然強く抱き締められてしまったのです。

あまりに唐突な行動だったので戸惑いを隠せませんでしたが、

彼女の温かさを感じて心が安らぎます。

私が優しく頭を撫でていると、彼女はこう言ったのです。

「ありがとう、愛羅」

そう言うと彼女は体を離してくれました。

「ユア、あのね、これから二人だけで行動しない? アリス達には別行動してもらって」

「えっ、どうして?」

と聞くと、ユアは申し訳無さそうな表情をしながらも答えてくれます。

「ユアの事が大好きなの」

「えっ、それってどういう意味?」

突然の告白に戸惑いを隠せなかった。

しかし、彼女は真剣な眼差しで私を見つめてきた。

「私は愛羅のことが好き」

その言葉を聞いた瞬間、私の胸は高鳴った。

まさかユアからそんな言葉を聞けるとは思ってもいなかったからだ。

嬉しい気持ちが込み上げてくると同時に、恥ずかしさを感じた私は思わず目を逸らした。

そうすると、彼女は私の手を取り、自分の胸に押し当てたのだ。

その行動の意味を理解した瞬間、私の顔が一気に紅潮していくのが分かった。

そして、そのまま彼女の鼓動を感じることができたのである。

ドクンドクンという音が伝わってくる度に、私の心拍数も上がっていくようだった。

お互いに見つめ合いながらしばらく沈黙が続いた後、彼女が口を開いたのです。

「ねえ、愛羅は私の事好き?」

と聞かれたので素直に答えました。

そうすると、今度は彼女の方からキスをしてくれたのです。

しかも舌を絡ませるような濃厚なものでした。

頭がボーッとするような快感に襲われながらも必死に応えようとしましたが、次第に意識が遠のいていきました。

そこで、ようやく解放されたのですが、それでもまだ物足りない気持ちになりました。

そんな私を見て、彼女は優しく微笑んでくれました。

そして再びキスをしながらお互いの服を脱がせ合いました。

それからしばらくの間、私達は愛し合ったのです。

愛し終わった後、私は彼女の胸に抱かれながら眠ってしまいましたが、とても幸せな気分に浸ることができました。

翌朝目が覚めると、隣には素肌の彼女がいました。

昨夜の出来事を思い出し、顔が熱くなるのを感じましたが、それと同時に嬉しさが込み上げてきました。

(ユアは私のものなんだ)

そう思うと胸が高鳴ります。

でも同時に不安にもなりました。

もし彼女が他の人に心移りしてしまったらと思うと悲しくなりますし、

嫉妬してしまうかもしれませんから……だから彼女には私だけを見ていて欲しいと思いますし、

私も彼女を離さないように努力します。

そう思いながら彼女を抱きしめていると、彼女も目を覚ましましたので朝の挨拶を交わしました。

その後は朝食を食べに行くために一緒に部屋を出ることにしたのですが、部屋を出る前にもう一度キスをして、

お互いに微笑み合いながら部屋を出て行くのでした。

それからしばらく経ったある日のこと、私はとある街へと訪れていました。

この街には有名な占い師がいるという噂を聞いたので、是非とも占ってもらおうと思ったのです。

その占い師さんは、マリアさんという方で、何でも未来を予知する力を持っているということで有名だったそうです。

早速行ってみると、彼女は快く出迎えてくれました。

そして早速占いを始めることになったのですが、最初に言われた言葉は意外なものでした。

それは私の運命についてだったのです。

どうやら私には大きな使命があるらしく、それを果たすことで幸せを手に入れることができると言われました。

その為にはまず自分自身を見つめ直す必要があるとも言われたので、真剣に向き合うことを決意しました。

そして翌日から毎日欠かさず瞑想や修行に励むようになったのです。

その結果徐々に変化が現れ始めましたし、自分に自信を持つことができるようになりましたから嬉しいです。

そんな日々が続いたある日のこと、突然ユアが私に話しかけてきました。

話してきた内容を考えた結果、ユアと共にアリス達と合流し、

私達は皆に平等に平和というのを与え、静かに暮らしているのでした。

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美少女最強七人と私~私達は平等と公平を与えます~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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