第15話 冒険という旅
しかしサイズが合わなかったようで、 結局着ずに素肌のままでいることにしたのだった。
そして着替えを終えた後は部屋を出て食堂へと向かうことにするのだが、
その前に朝食をどうするか考えていたらお腹が減ってきたため食事をすることにした。
メニューはパンにスープという簡単なものであったけれど、
十分美味しかったので満足することができた。
それから部屋に戻るとベッドに横になり眠りにつくのであった。
翌朝目覚めると隣には彼女が眠っていたのだが、
その姿を見ているだけでドキドキしてきてしまったのだけど、
同時にムラムラしてきてしまったため我慢できなくなり、
そっと唇を重ねてみたところ目が覚めてしまったらしく起きてしまったのだけれども、
構わず続けているうちに彼女も興奮してきたようでお互いに激しく愛し合っていたのです。
「ああ、もう好きすぎるよ、キスしよ!」
「はい、喜んで」
そして今度は、舌を絡め合わせた濃厚な口づけを交わすのだった。
それからしばらくの間、ベッドの上でイチャついていた私達だったが、
さすがにそろそろ限界が来たらしく、名残惜しかったけれども離れることにすると服を着て出発することにしたのである。
(はぁ……幸せすぎて死んじゃいそうなんだけどどうしよう?)
などと心の中で呟きながら歩いているうちに城門まで辿り着いていたのでそのまま中に入ることにしたのだが、
そこでふとあることに気づいた私は立ち止まってしまったのです。
なぜなら目の前に巨大な城壁が立ち塞がっており先に進むことができなくなっていたからです。
一体どうしたものかと考えあぐねているところに声をかけられたため振り返ってみると
そこには門番さんが立っていたのですが、その人は女性でした。
しかもとっても美人でスタイル抜群のお姉さんだったので思わず、
見惚れてしまいそうになったもののなんとか堪えることに成功したんです。
そして、改めて挨拶を交わした後に事情を説明した所あっさりと通してくれました。
お礼を言ってその場を後にした後、街の中を散策することにしたのですが、
お上りさんになった気分になってしまいキョロキョロしていると周囲の人達から注目を浴びている事に気付きました。
とりあえず店が並ぶ通りに立ち寄ることにしましたがどのお店も賑わっているようで、
活気に満ち溢れていることを感じさせられます。
そんな中で目を引いたのは可愛らしいデザインの看板を掲げていた雑貨屋さんです。
中を覗いてみると様々なアイテムが置かれていましたが、その中でも特に興味を惹かれたものがあるのです。
それがこの指輪なのです。
早速購入しちゃいました。
しかも値段もお手頃だったのでついつい手が出てしまったというわけです。
さて、次はどこに行こうかな〜と考えていた時でした。
突然背後から声をかけられたのです。
振り返るとそこにはリリィ達が立っているのですけれど、明らかに様子がおかしいのです。
「あれ、皆どうしたの?」
そう聞いてみたところ、全員が同時に口を開きました。
「愛羅、お願いがあるんだけど」
そう言ってきた彼女の表情は真剣そのものだったので、一体何を言うつもりなのかと身構えていると、
彼女達の口から出てきた言葉は予想外のものでした。
「私たちと一緒に魔王を倒しましょう!」
一瞬何を言っているのか理解できませんでしたが、どうやら聞き間違いではなかったようです。
しかし何故いきなりそんなことを言い出したのかわからず困惑していると、
今度は別の方向から声をかけられました。
そちらに目を向けるとそこにいたのはリリィでした。
彼女は何故か嬉しそうな表情を浮かべながら私に話しかけてきました。
「ねえ、私達と一緒に冒険しましょうよ! きっと楽しいわよ!」
満面の笑みでそう言われた私は戸惑いつつも返事をしようとしましたが、その前にまたしても別の方から話しかけられました。
それはルティアさんでした。
彼女は、私を真っ直ぐに見つめてきます。
その瞳からは強い意志を感じ取ることができました。
そして、次の瞬間には私の手を取りながらこう言ってきたのです。
「私達と一緒に旅をしませんか?」
その言葉を聞いた瞬間、私の心は大きく揺れ動きました。
正直言って嬉しかったです。
でも、同時に不安も感じていました。
何故なら、彼女達は冒険者であり、私はただの一般人に過ぎないからです。
そんな私が一緒にいても役に立てるかどうか分かりませんし、
足手まといになってしまう可能性だってあるわけですから……。
それでも彼女達の誘いを断ることはできませんでした。
なぜなら、私自身が彼女達に惹かれてしまっていたからです。
だからこそ、思い切って返事をしてみることにしました。
そうすると、全員が笑顔で受け入れてくれたのです。
こうして私は新たな仲間と共に魔王討伐の旅に出ることになったのでした。
「ところで、魔王ってどこにいるの?」
そう尋ねると全員が黙り込んでしまいました。
どうやら知らないらしいのです。
仕方がないので、情報収集のために聞き込みをしてみることにしました。
まずは酒場に行って情報を集めることにしましょう! ということで、やってきました酒場です。
中に入ると中は賑わっており、大勢の人で溢れかえっていました。
そんな中で私はカウンター席に座って注文をすることにしますが、
メニュー表を見て悩んでいると店員さんから声をかけられました。
「いらっしゃい、何にするんだい?」
そう言われて少し悩んだ後、とりあえずエールを頼むことにしました。
するとすぐに出てきたので一口飲んでみるととても美味しかったため一気に飲み干してしまいまいした。
しかし、まだ足りなかったのでおかわりを頼んだところ快く引き受けてくれました。
その後も何杯も飲み続けた結果、すっかり酔っ払ってしまった私はフラフラになりながらも店を出ると、
そのまま宿に戻ることにしたのです。
翌日、目が覚めると頭がガンガンしていました。
どうやら二日酔いになってしまったようです。
でも、それも仕方ないことでしょう。
何せ昨日は調子に乗って飲み過ぎてしまったのですから……反省しなければいけません。
そんなことを考えつつベッドから起き上がった私は、とりあえず身支度を整えてから朝食を取るために食堂へ向かうことにしました。
そこでは既に他の皆が集まっており食事をしている最中でしたが、私が来たことに気づくと声をかけてくれました。
「おはよう、愛羅」
最初に声を掛けてきたのはリリィさんでした。
彼女は私に微笑みかけながら挨拶をしてきたので私も笑顔で応えました。
その後、他の面々からも挨拶をされましたので同じように返事をしていきましたが、その中で一人だけ様子が違う人がいました。
それは、ルティアさんです。
彼女は、私の顔を見るなり近づいてきて話しかけてきたのです。
「ねえ、あなたってもしかして処女でしょ?」
突然そんなことを言われたので、私は動揺してしまい何も言えなくなってしまいました。
でも、彼女は構わず続けてきました。
「やっぱりね〜、そんな気がしたのよ」
そう言ってニヤリと笑う彼女の表情は妖艶な雰囲気を漂わせており、
思わず見惚れてしまいそうになりましたがなんとか堪えることができました。
その後、食事を終えた後はそれぞれ自由行動ということになりましたが、
私は特に予定もなかったので街を散策することにしました。
(せっかくだから観光でもしていこうかな)
そう思い立った私は早速出かけることにしました。
まず最初に目指したのは冒険者ギルドです。
冒険者登録を済ませるためなのですが、ここで思わぬ出会いがありました。
それは受付嬢の方だったのですが、なんと彼女もまたエルフ族でした。
しかも美人さんでスタイル抜群だったのでドキドキしてしまいました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます