第5話 kissと戦闘

「もちろんです! 任せてください!」

と言ってくれたので、遠慮なく甘えさせてもらうことにします。

そうすると、いきなり後ろから抱きつかれてしまい身動きが取れなくなってしまいました。

振り返るとそこにはユアの姿がありました。

どうやら彼女も発情してしまったようです。

そんな彼女に対して私は優しく微笑み返しました。

そうすると、それが嬉しかったのかさらに強く抱きしめてきます。

私はそれを心地よく感じながらも、彼女に身を任せるのでした。

その後もしばらくの間、皆で愛し合った後、私は服を着直して出発の準備をします。

その間も仲間達とは離れることなくずっと一緒です。

(うふふ、幸せだなぁ……)

そんなことを考えているうちに、ようやく準備が終わりました。

そしていよいよ出発することになりました。

まずはこの街を出ることが先決ですからね。

それに魔王の居場所もわからない状況ですし、とりあえず近くの街を目指すことにしましょう。

そして、そこなら何か情報を得られるかもしれませんしね。

というわけで、私達は街を出て旅を続けることにしました。

幸いにも近くに大きな街があったので、ひとまずそこへ向かいます。

道中は何事もなく順調に進んでいきましたが、それも最初のうちだけでした。

街へ近づくにつれて次第に魔物の数が増えていきます。

しかも中には強敵もいるため油断できません。

中でも特に厄介だったのはダークドラゴンでした。

この敵は闇魔法を使い、空から攻撃を仕掛けてくる上にスピードもあるため、とても厄介な相手なのです。

おまけに、こちらの攻撃もなかなか当たらないといった具合で、かなり苦戦を強いられていました。

それでも、皆で力を合わせてなんとか勝利を収めることができました。

そうすると今度は、ケルベロスが襲ってきました。

こちらも強力な攻撃を持っており、かなりの強敵と言えます。

私達は何とか攻撃を躱しながら応戦していますが、敵の素早い動きに翻弄されています。

このままではまずいと思った私は、あることを思い付きました。

それは、相手の動きを止めるという方法です。

その方法は至ってシンプルで、私は自分の能力を使うことにしました。

そう、眠っている間に夢の中で相手に催眠術をかけることができる能力を使って相手を眠らせようとしたのです。

そうすれば、少なくともその間に倒すことはできるでしょうからね。

だから私は早速実行に移すことにしました。

まずはケルベロスの動きを見定めてからタイミングを見計らって能力を発動させたのですが、

うまく成功したようで相手は眠ってしまいました。

それを確認した私達はすぐにその場を離れることにしました。

その後、他の魔物が現れる前に逃げるように駆け出しました。

しばらく走ったところで一息ついていると、隣から声が聞こえました。

横を見るとそこにはルティアがいて私に微笑みかけてくれていたのです。

それを見て、私の鼓動は一気に高まります。

ああ、可愛いなあと思いました。

それから彼女は顔を近づけてきて口づけをしてきました。

柔らかい感触が伝わってくると同時に口の中に液体が流れ込んできて、

「ゴクッ……ごくっ……」

嚥下すると喉の奥に広がる甘い味とともに頭がぼうっとしてきて、何も考えられなくなるほど気持ちよくなります。

「あぁ……美味しいれすぅ……」

そう言って微笑むと、彼女も微笑み返してくれます。

私は嬉しくなって彼女に抱きつきました。

彼女もそれに応えるように優しく抱きしめてくれます。

「ありがとうございます、愛羅さん」

そう言ってくれた彼女の声はとても穏やかで、聞いているだけで癒されます。

そして、私は彼女にキスをしてあげました。

そうすると彼女は嬉しそうに微笑んでくれます。

「私も愛羅さんのことが大好きです」

その言葉に、私は嬉しくなりました。

だから、もう一度キスをしてあげました。

そうすると、彼女もそれに応えてくれます。

その幸せな時間に幸せを噛みしめながら、彼女の唇を味わっていました。

その後、私達は休憩を終えて再び歩き始めました。

そして、とうとう街に到着することができました。

そこは活気があって賑やかな街でした。

道行く人々も皆笑顔であり、平和な雰囲気が漂っています。

私はとりあえず宿を取って休むことにしました。

まだ日は高いですが、流石に疲れていたので早めに休むことにしたのです。

そこで、早速他のメンバーにも尋ねてみることにしました。

しかし、彼女達は首を横に振るだけで答えてはくれませんでした。

どうしてなのか不思議に思ったものの、特に気にすることもなくその日は眠りにつきました。

次の日からは情報収集を始めようと思い、朝一番で冒険者ギルドに向かいました。

この街に長く滞在する予定だったので、まずは拠点の確保をしたいと考えたからです。

ギルドに入ると、中には様々な冒険者達の姿がありました。

皆それぞれ目的があって訪れているようで、真剣な顔つきをしています。

そんな中、私は受付嬢に挨拶すると早速依頼を見に行くことにしました。

どうやら、今受けることができる依頼はゴブリン退治のようです。

私は受付嬢から依頼を受けると、早速街の外に向かいました。

そうすると、そこには一匹のゴブリンの姿がありました。

私に気づくと、突然襲い掛かってきました。

私は危険を感じて咄嗟に避けましたが、服が破けてしまいました。

どうやらゴブリンの攻撃は思ったより鋭いようです。

そこで私は雷魔法を唱えてみました。

そうすると、雷撃が放たれ、見事に命中しました。

しかし、まだ倒せていないようです。

もう一度今度は火炎弾をぶつけてみると、ようやく倒すことができました。

これで依頼達成です。

無事に帰ってこれて良かったです。

でも、少し服が破れてしまったので恥ずかしいですが……。

周りを見渡すと、目の前には小さな小屋がありました。

扉を開けると、中には一人の男性がいました。

彼は私に気付くと声を掛けてきました。

「ようこそ、冒険者の方ですか?」

私が頷くと、彼は微笑んでくれました。

どうやら歓迎されているようです。

ここで一体何が行われているのだろうか?

そう思いながらも私は部屋の中を見渡しました。

そうすると、壁に飾ってある武器や防具を見つけました。

どうやらここは武具屋のようだ。

早速入ってみることにしました。

中に入ると、店主さんが出迎えてくれました。

「いらっしゃい」

と言いながら笑顔を見せる店主さん。

だけど、何故か様子がおかしいんですよね……なんというか、目が虚ろで生気がないというか……そんな感じがしたんです。

私は少し不気味に思いましたが、せっかくなので何か買っていこうかなと思って店内を見て回りました。

しかし、私はあるものを発見してしまい、愕然としました。

なんと、商品の中に剣が一本も無かったのです。

その様子を見た店主さんは微笑みながら話しかけてきました。

「おや、どうされましたか? 何かお探しでしょうか?」

私は嫌な予感を感じつつも尋ねました。

その途端、彼は突然私に向かって飛びかかって来たのです。

思わず悲鳴を上げようとすると、後ろから口を塞がれてしまいました。

(どうしよう!? このままじゃ殺されちゃう……)

私が恐怖で震えていると、耳元で囁かれました。

「安心してください、殺しはしませんよ」

どうやら命だけは助けてくれるみたいです。

しかし、その時に此処へリリィ達が来てくれたのです。

そのタイミングを見て、私は助けを呼ぶことができました。

彼女達は即座に戦闘態勢に入り、店主さんの動きを封じることに成功しました。

そして、身動きが取れなくなったところをリリィ達が取り押さえてくれました。

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