第4話 最後の四天王討伐とアリスとのkiss

……と、言いたいところですが、まだ終わったわけではありません。

この街は魔王軍に支配されている可能性があるのですから。

すぐさま私達は作戦会議を始めました。

まずは情報収集をする必要がありますが、この状況下での聞き込みは難しいので、

自分達で情報を探ることが必要です。

そのために、大人数で行動するのはリスクが高く、少人数に分かれたほうがいいと判断しました。

そこで、私・リリィ・ルティアの三人で別行動をすることにしました。

幸いにも現地の人も私達に協力的で、とても助かりました。

そのまま情報収集を続けたことで、段々とこの世界の真実が見えてきた気がします。

街の人から得た話を整理すると、どうやらこの街は既に魔王に囚われているらしいということです。

それもそのハズでしょう、何しろ既にこの世界を支配する魔王によって支配されているからです。

ただそれは一部支配された人々のみであり、まだ一般の人々は洗脳されていません。

このままでは手遅れになり兼ねませんので、まずは人々に真実を伝える必要があると思い、

街の責任者に面会を申し出たところ、意外にもすんなり受け入れてくれました。

そして、関係者を一堂に集めたところで、私は自分の力で周りにある風を操り声を届けます。

そして、伝えたのです。

平和的に生きることも出来たということを。

でも、もう遅いんです。

魔王が世界を支配してからもう長い時が経ちましたが、未だに人々の心に平和は訪れていないんです。

私達はそんな人々の心に安らぎを届けることができるように、自分の能力を使って様々な人を助けています。

それでも私達は平等と公平を与えています。

だから、安心して下さい。

必ず魔王を倒して平和をもたらしますから。

そう語りかけると、皆さん涙を浮かべていました。

私達はさらに自分達の力を使って他の人々に語り掛け、皆で戦うことを約束してくれました。

その日から、世界は変わり始めました。

「ありがとう、皆さん」

私は心の底から感謝の気持ちを込めて、お礼を言いました。

そうすると、皆は笑顔で応えてくれました。

そして、私達は魔王を倒すために旅を続けました。

しかし、その途中で思わぬ事態が起きてしまいます。

なんと、私達の前に残りの四天王の一人が現れたのです。

「見つけた、私はサタン。魔王様の命で貴女達を倒しに来たよ」

「皆さん、下がって下さい!」

私は咄嗟に叫びますが、リリィ達は頷きつつもその場から動こうとしません。

それどころか、私を庇うように前に立ちました。

「愛羅は私が守る」

「そうです! 私達は一つなんですから」

そんな皆の姿を見て嬉しく思いましたが、同時に申し訳なくも思いました。

しかし、ここで逃げるわけにはいきません。

必ず皆さんを守り抜いてみせます!

そして、私達の戦いが始まりました。

まずは私が先制攻撃を仕掛けましたが、簡単に避けられてしまいました。

次にリリィが攻撃しますがこれも防がれてしまいます。

ならばと今度はルティアも加わり三人で一斉に攻撃を仕掛けますが、どれも効果がありません。

それどころか逆にカウンターを受けてしまい、私達は倒れ込んでしまいました。

このままではまずいと思った私は最後の手段を使うことにしました。

それは、私の能力を使って相手を眠らせることです。

私は目を閉じて、心の中で強く念じました。

そうすると、突然目の前が真っ暗になりました。

どうやら上手くいったようです。

これでしばらくは時間が稼げるはずです。

その間に作戦を立て直さないといけません。

そう思った矢先、私は信じられない光景を目にしました。

なんと、私の目の前にはサタンが立っていたのです。

「ふふ、甘いわね」

彼女は余裕の笑みを浮かべながら近づいてきます。

私は恐怖で動けなくなってしまいました。

そんな私を庇うようにリリィとルティアが私の前に立ち塞がります。

しかし、彼女達も恐怖で震えているようでした。

それでも必死に戦おうとしますが、やはり敵うはずもなく追い詰められていきます。

このままでは全滅してしまうと思ったその時、突然大きな爆発音が響き渡りました。

何事かと思って見てみると、そこには一人の女性が立っています。

彼女は剣を構えて、私達を守るように立ち塞がっています。

「大丈夫ですか?  助けに来ましたよ」

そう言って微笑む彼女の名は、シェルラメ=アイギスといいます。

そうして、私の仲間でもあるアリス、ユア、サラ、アレシア、ルナも駆け付けてくれたのです。

「皆さん、ここは私に任せて下さい」

シェルラメはそう言うと、目にも留まらぬ速さで動き回り、サタンを攻撃します。

しかし、やはり相手も手強く中々ダメージを与えられません。

それでも諦めずに攻撃を続けますが、徐々に追い詰められていきます。

そこで私とアリス、ユア、サラ、アレシア、ルナ、リリィ、ルティアでの全員でサタンに攻撃を仕掛けます。

「愛羅、今です!」

シェルラメの合図で、私は目を瞑り、心の中で強く念じます。

そうすると、突然目の前が真っ暗になりました。

どうやら上手くいったようです。

こうして、私達は最後の魔王軍四天王の一人を倒すことができました。

「大丈夫でしたか、皆さん?」

私が尋ねると、皆は笑顔で応えてくれました。

「これからどうしますか? まだ魔王が残ってますけど……」

「もちろん、最後まで戦うわ!」

私は思わず驚いてしまいました。

こんな危険な目に遭わせてしまって、ごめんなさいという気持ちもあったからです。

それでも、皆は私のために立ち上がってくれたのです。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

「ありがとう、皆さん」

そう言うと、皆が優しく微笑んでくれました。

「では、まず傷を癒す為に皆でキスしませんか?」

「えっ、ここでですか?」

私が尋ねると、彼女達は頷きました。

「はい、そうです」

どうやら本気のようです。

私は覚悟を決めて、彼女達の唇にキスをしました。

そうすると、その瞬間に身体が温かくなってきました。

これが魔力供給というものなのかもしれません。

それから私達はお互いの服を脱がせ合い、下着姿になりました。

そして、そのまま地面の上へと倒れ込みました。

「愛羅さん、好きです」

とアリスが耳元で囁いてきます。

私もそれに応えるようにアリスの身体を抱き寄せます。

そして、再び唇を重ね合わせます。

今度は舌を絡ませるような激しいキスでした。

しばらくすると、アリスは満足したのか口を離してくれましたが、その表情は蕩けていました。

そんなアリスを見ていると私も我慢できなくなってしまいました。

そこで思い切ってアリスにお願いしてみました。

そうするとアリスは笑顔で応えてくれました。

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