第13話

あの事件から少し経った。


まず、お兄さんは誤解が解けたことが嬉しそうだった。そして、俺と本当の兄弟になれるかと思ってたからそこは残念だったと言っている。


「両親も反省しているから何もして来ない、いやして来ないならそれに越したことはないんだけど、とりあえず何かあったら言ってくれ」


とお兄さんは心配してくれて


お兄さんは一つ気になったことがあった。


「どうして、その女の子は教えてくれたんだろう?」


お兄さんは悩んでいた。


「まぁ、とりあえず許したのは偉いぞ。」


褒めてくれて、


「折角だから、その女の子とはこれからも仲良くするように、もしかしたら」


お兄さんはニヤニヤしていたが、すぐに暗い顔になった。


「・・・」


「どうしたの?」


「いや、そのせいで・・・いや何でもない!!とりあえず、優は許してあげて偉いな」


「うん」


俺は思う、本当にお兄さんがお兄ちゃんだったら良かったのにって

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