第11話 こぼれ落ちるものたち
あたしの内からこぼれ落ちるものたち
きらきらと
さらさらと
そして時には、はらはらと
それは光の粒のようでもあり
涙の雫のようでもあり
あるいは
想いを紡ぐ細い細い糸のようでもある
あたしの内からこぼれ落ちるものたちは
何処へ流れていくのだろう
夜空の
細い月からこぼれ落ちるもののように
見えない何かであって
かまわないから
あたしの内からこぼれ落ちる
この想いを
そっと
きみにそそぎ込みたいと
思う
そっと
そっと
きみにそそぎ込めたらと
思う
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